カルチャー  カルチャー 2017年6月19日 更新 お気に入り追加 0

埼玉にも、沢山の銘酒があるんですよ!

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

日本酒のおいしいところといえば、お米のおいしい新潟や山形、秋田などをご想像されるかと思います。 しかし、埼玉にもおいしいお酒があることをご存知ですか? 埼玉は利根川水系や荒川水系といったきれいで豊かな水から、たくさんの種類のおいしいお酒が造られています。

違う水系から生まれるお酒

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埼玉の日本酒で使われる水は、利根川水系や荒川水系といった一級水系の水を使用して造られています。
その水系によって水質が違いますので、豊富な種類のお酒があります。
また、基本的に埼玉の水は軟水ですので、口当たりは優しく、まろやかなお酒が出来上がるのが特徴です。
荒川水系は、長野・山梨・埼玉の3県に腰掛ける甲武信ケ岳に端を発し、秩父の山から湧き出る水を集めて流れる川です。
秩父から長瀞といった渓谷を流れ、豊富な水量、山から湧き出る栄養を豊富に含んだ水です。
荒川水系は少し硬度があるのも特徴の一つです。
ここから作られるお酒には、「花陽浴(はなあび)」、「花菱」、「鏡山」というお酒が有名です。
どれも甘みが強く、少しの酸味を感じるためフルーティな印象を受ける方が多いようです。
利根川水系は、群馬県からきています。
新潟県と群馬県を分かつようにそびえる大水上山からの水は、沢や湖を経由して川幅を広げながら流れるため、こちらも荒川水系に負けないくらい栄養豊富な水となっています。
ここから作られるお酒で有名なものには、「神亀」、「寒梅」、「万両」などがあります。

埼玉の日本酒で使われるお米

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日本酒に用いられるお米は、良質な麹を作れるかが鍵ですが、品種改良によって生まれた「さけ武蔵」というお米は、大きな粒を持ち、「心白(しんぱく)」といって米粒の真ん中に、円形の白い不透明な部分があるのが特徴のお米です。
このお米を使用して造られたお酒はほとんどが「さけ武蔵」の名がついていますので、わかりやすいのではないかと思います。
この米を使用して付くられたお酒の種類として、「純米吟醸」というものが多く造られています。
まずお米と麹だけで作られたお酒を「純米」とつけることができます。
純米とつかないお酒は「醸造アルコール」が含まれているのが違いです。
さらに、お米の中心に旨味が集まっているため外側は削り、削った割合によって「吟醸」、「大吟醸」の名前が付けられるのです。
ここでいう純米吟醸とは「お米と麹だけで造られており、雑味を丁寧に除いた」お酒ということです。
さきほどの「心白」は旨味成分であり、これがとても大きいのが「さけ武蔵」の特徴ということです。
埼玉県では13の蔵元が、このお米を使用しており、先ほど紹介した「花陽浴(はなあび)」もこのお米を使用しています。
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