カルチャー  カルチャー 2017年8月16日 更新 お気に入り追加 0

日本酒ファンの愛酒の日

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

様々な記念日がありますが、日本酒ファンなら知っておきたい記念日として8月24日に設定されている「愛酒の日」があります。 なぜ8月24日が愛酒の日になったのかと、愛酒の日に飲みたい日本酒について紹介します。

日本酒ファンなら知っておきたい愛酒の日とは

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毎年8月24日は「愛酒の日」となっています。
なぜ8月24日が愛酒の日になったのかですが、8月24日は著名な歌人の若山牧水の誕生日だからです。
若山牧水は「白玉の 歯にしみとほる 秋の夜の 酒はしづかに 飲むべかりけり」と呼んだ句が有名ですが、これ以外にもお酒に関する歌が300以上あるように日本酒を愛しており若山牧水を記念する形でこの日を愛酒の日と定めたのです。
若山牧水のお酒好きは常人離れしていたと言われていて、普段の日においても毎日1升(1.8リットル)のお酒を飲んでいたと言われています。
さらに、趣味であった旅行で九州に行った際は、1日に2升5合(約4.5リットル)ものお酒を飲んでいたということです。
このようにお酒を愛していた若山牧水ですが、1928年に43歳の若さで亡くなっています。
死因はお酒の飲み過ぎの影響か肝臓を悪くし、肝硬変になってしまったこととされています。
亡くなったのは9月17日とまだ残暑の厳しい季節だったにも関わらず、死後しばらく経っても死体から腐臭がしなかった為に医師からは「生きたままアルコール漬けになったのでは」と言われるほどでした。

愛酒の日に飲みたい日本酒

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8月24日の愛酒の日に飲みたい日本酒とはどのようなものなのでしょうか。
若山牧水の誕生日なので、若山牧水に縁のある日本酒を選ぶと良いでしょう。
まずは「大吟醸 向洋」です。
牧水の生誕地である宮崎県で作られている大吟醸酒で、山田錦を40%以下になるまで磨き低温で仕込んだ日本酒です。
フルーティーでありながらスッキリとした辛口淡麗なので、夏の暑い時期でも冷ややロックで飲みやすいお酒になります。
次に「白隠正宗 純米大吟醸 生酛 誉富士」です。
終焉の地となった静岡県沼津で作られている日本酒で、静岡県産酒米の誉富士を使用している地酒になります。
口当たりは柔らかいのに後味はキリッと辛口なので、サッパリと飲める日本酒になっています。
最後に「武甲正宗 大吟醸 あさぎ」です。
秩父にある製造元の武甲酒造は、店舗が国指定登録有形文化財に指定されている歴史のあるお店です。
秩父地方は牧水が何度も訪れた地として有名で、羊山公園には「牧水の滝」と名づけられた滝があるほどです。
秩父の旅で詠んだ「秩父町出はづれ来れば機をりのうたごゑつゞく古りし家竝に」は歌碑となり牧水の滝に建立されています。
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