まずは、精米からはじまります。
日本酒の定番としておすすめしたいのが、この「八海山」です。新潟を代表するお酒ですが、その他、越の寒梅や久保田といった新潟のお酒に負けず、飲みやすさという点で圧倒的人気を誇ります。お酒といえば、米と水が中心。八海山は7種類の酒米を使用しています。酒米の精米のための温度管理というのはかなり入念になされており、時間をかけて精米を行い、ひび割れなど防いでいます。通常のお酒よりも、米を削る事により、八海山独特の淡麗な味わいを生みだしています。酒米の中心は五百万石などを使用し、山田錦中心のお酒が多い中、微妙な表現力の違いを感じることができます。少し、飲み比べてみればわかりますが、すっきりしているというか、普通の食卓に並ぶ料理に合う。そんな大衆向けのお酒なのです。
機械と人間の手による味わい
精米後、枯らしを行い、洗米、浸漬、蒸すという「原料処理」の工程に入ります。「枯らし」とは、乾燥した白米に空気中の水分を吸収させ、酒米を傷めないような処理をします。それが終わると、「洗米」によって糠を取り作業を行い、次に、「浸漬」することにより、お米にやわらかさを出します。そして、お米を蒸すのですが、この時のポイントが「外硬内軟」(がいこうないなん」文字通り、外側が硬く、内側が軟らかいというのが、麹を育てるの一番いい形とされています。麹作り・酵母作りにおいては、熟練工による人間の手作業で行います。機械作業と人間の手によるコラボレーションにより、最高の味わいの日本酒造りを実現しています。飲んでみれば、定番・おすすめと言われる所以が分かります。酒屋さんに行けば、小瓶から一升瓶まで多様な「八海山」が楽しめますよ。
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