カルチャー  カルチャー 2017年5月28日 更新 お気に入り追加 0

日本料理と共に多くのファンを獲得した日本酒

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

日本酒の外国への輸出量は、ここ10年間で約3倍に増えています。 日本料理が海外でブームになり、食事の友に日本酒を注文する人も珍しくなくなりました。 外国人の吟醸酒好きは特に有名です。 味と香りを同時に楽しむ外国人が好むお酒や、知名度の高いお酒をご紹介しましょう。

日本が誇る名酒は海外でも大人気

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酒の原料は米と聞いた瞬間から、外国人にはハテナマークが浮かびます。
ぶどうや麦、他の果物でつくるアルコールはお馴染みですが、欧米の人は、そもそも米もあまり食べません。
初体験してファンになった日本酒については、ネット検索や日本料理店等での聞き込みで情報収集が行われるので、八海山や獺祭、久保田といった国内の有名な名酒は海外でもよく知られています。
海外のアルコール情報サイトをあたり日本酒ランキングを見てみてると、これら人気の銘柄はランキングの上位に名を連ねています。
旨い酒は万国共通といったところでしょう。
ところで、海外大手情報サイトで人気No.1に輝いた日本酒銘柄は何だと思いますか?
国内ではどちらかといえば、通の人に知られる銘柄です。
その酒とは、北海道の旭川の高砂酒造が製造する「氷氷室銀河雫」です。
真冬のアイスドーム内でもろみを入れた袋をつるし、一滴ずつ絞ってつくる日本酒です。
黄色みをおびた酒で複雑な層と評判の味と香りが、外国人のハートをとらえたようです。
飲んでみたくなりますが、残念ながら銀河雫は2016年をもって製造終了です。
温暖化でアイスドームの維持が困難というのが、終了の理由でした。

海外産の日本酒がのめる時代

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日本からの最大の輸出先は北米ですが、日本酒の産地は今や日本だけではありません。
蔵元が製造コストの高い日本を嫌って周辺国へ移転したということではなく、日本酒に恋をした外国人が自分の国でSAKE造りをはじめたのです。
アメリカとカナダ両国で、数軒の蔵が自社ブランドの日本酒を製造しています。
なかでも有名なのが、ポートランド州の蔵SakéOneが製造販売しているMOMOKAWAです。SakéOneは日本で修行を積んだアメリカ人が開いた蔵で、MOMOKAWA銘柄は3種類の日本酒で構成されています。
辛口が好きな人には「Silver」ライトで甘い「Ruby」、中間のテイストの「Diamond」が販売されています。
ひとつ味見でもしてやろうかと、上から目線で試飲をすると痛い目にあうかもしれません。
なぜならMOMOKAWAは並みいる強豪を抑えて18位にランクインしている、人気の日本酒なのです。
ワインやビール製造が世界各地へ広がったように、日本酒製造も国際化を迎えたようです。
いろんな味に出会えると思うだけで、心がワクワクしませんか?
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