新潟の日本酒の魅力再発見

米どころの新潟は、一般的に、地元の酒米「五百万石」を使い、ミネラル分の少ない超軟水で仕込み、低い気温で発酵させるため、スッキリした淡麗辛口の味わいになる、と言われています。 兵庫や京都に次ぐ日本酒の名産地の新潟を見直し、どんな種類のものが評判が高いか、調べてみることにしましょう。

目次

評価の高い新潟の酒蔵

新潟の酒蔵で、評判の良い所を選び出すことから、どのような種類の日本酒が好まれているかを、探ってみることにしましょう。
「久保田」の朝日酒造、「八海山」の八海醸造、「越乃寒梅」の石本酒造、このあたりは有名な蔵元です。
「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」の白瀧酒造、「菊水」の菊水酒造なども知る人ぞ知る蔵元です。
朝日酒造は、「久保田」のほかに「朝日山」や「得月(とくげつ)などの人気銘柄も生産しています。
朝日酒造では、普通酒も造っていますが、銘柄別で見る限り、純米酒や吟醸酒など高級なものが圧倒的に多く、スッキリとした淡麗な味わいのものが中心です。
八海醸造も石本酒造も、兄弟蔵と言われる似た者同士で、淡麗辛口の味わいを特徴とします。
白瀧酒造は、代表銘柄が「上善如水」であるように、水のようにサラリとした淡麗な癖のない味わいを特徴とします。
菊水酒造は、辛口、旨口、甘口の3種類の製品構成になっていて、幅広い需要を取り込む経営方針です。
このように、新潟の日本酒は、一部に例外はあるものの、甘みを抑えた淡麗辛口のものが殆どです。

評判の高い新潟の日本酒を知る

新潟の日本酒では、原酒を謳い文句にする製品が意外と多いです。
日本酒で言う原酒とは、水を加えてアルコール度数を調整していない日本酒の種類のことで、アルコール度数が普通より若干高くなっているのが多いです。
淡麗辛口が多い新潟の酒のことですから、味がやや濃い原酒でも、くどくなることはなく、すっきり感が残っています。具体的な銘柄としては、「八海山 特別純米 原酒」などがあります。
米の名産地の新潟のことですから、純米酒に注目してみるのも一興です。
米の味を深く追求するとなると、やはり純米酒になります。米の味が強く出る純米酒は、味の軽い淡麗辛口と相性が悪い面もなきにしもあらずですが、新潟の純米酒で評判の高いものがあります。
「緑川 純米」や「越の景虎」の純米酒は、人気があります。
味が引き立ち香りも強くなる純米吟醸酒となると、一般的な淡麗辛口とは違った味わいになるのですが、「鶴齢 純米吟醸」などが評判が良いですから、試してみてはいかがでしょう。
新潟の日本酒は、確かに淡麗辛口が主流なのですが、それをベースにしながらも、特徴のある味わいにしたものも楽しみたいものです。