金賞の日本酒紹介!日本酒の発展を願って開催されるアワード

2011年から始まった日本酒アワードでは「ワイングラスでおいしい日本酒アワード部門」「スパークリングSAKE部門」「大吟醸部門」の3つの部門で最高金賞と金賞が選ばれます。 今回は日本酒の素晴らしさを多くの人に知ってほしいと願って行われた日本酒アワード2017の金賞紹介をします。

目次

これぞ日本酒というものからこれが日本酒?というものまで

日本酒アワード2017「大吟醸部門」の金賞紹介です。
今回は289点が出品、73点が受賞しています。

『蒼天伝大吟醸』は宮城県の男山本店が造る日本酒で、兵庫県産の山田錦が主原料です。
気仙沼の海の幸に合うよう造られた日本酒の飲み口は軽やかで端麗、かつ絹のようなまろやかさも含み、繊細な甘みと酸味が完璧に溶け合っています。
冷やで飲むと最も美味しさを引き立ててくれるでしょう。

そして『手間隙純米大吟醸』は山形県の5つの酒蔵が合わさり設立された六歌仙が造った日本酒です。
特等米・山田錦を原料に、協会9号の酵母を用いて醸造しました。
キレの良い辛口ですが口当たりはまろやかで、通の方も満足の行く味になっています。
脂の乗った魚の刺身から白身魚などの淡白な料理まで、幅広い食事に重宝する日本酒です。

「スパークリングSAKE部門」では60点中15点が金賞を受賞しています。

『発泡純米酒 あわっしゅ』は新潟県の原酒造株式会社の醸造酒です。
新潟の契約農家が栽培したお米で純米酒を造り、ビン詰めしてから2次発酵したものです。
低アルコールでシャンパンのような泡、デザートとの相性も良いので日本酒の飲めない方にもおすすめです。

爽やかな味わいの純米酒はワイングラスが合う

日本酒アワード2017の「ワイングラスでおいしい日本酒アワード部門」での金賞紹介です。今回は324点の日本酒が出品され、72点が金賞を受賞しています。2種類の金賞をピックアップしてご紹介します。

金賞の1つ『岩の蔵純米』は、佐賀県の天山酒造で造られ九州圏内で販売されている日本酒です。契約栽培グループ天山酒米研究会が栽培する山田錦を主に使い、純米大吟醸クラスに使われるF4酵母と1801酵母を組み合わせて醸造しています。フルーティーな香りと爽やかな旨味が特徴で、冷酒でいただくのがおすすめです。

もう1つが『純米酒天寿』で、秋田県の天寿酒造株式会社が造っています。
契約栽培グループ天寿酒米研究所で栽培した美山錦の特上米を用いて、酒造技能士の資格を持った蔵人たちが醸造しました。
がつんとしたインパクトはないものの、飲み飽きることのない女性的な安らぐ味わいがあります。
まろやかな旨味と穏やかな香り、後味に酸味を感じるのが特徴です。
冷やしても温めても美味しいですが、40℃くらいのぬる燗が一番味を引き立てる飲み方です。