トラベル  トラベル 2017年1月10日 更新 お気に入り追加 0

地方創生に日本酒の酒蔵で観光客を誘致、広島西条

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

日本中で様々な地方創生が行われていますが、広島県の西条町では地方創生の総合戦略として日本酒の酒蔵に観光客を呼び込もうとしています。地方で行われる日本酒を使った地方創生、いったいどのような取り組みが行われているのでしょうか。

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外国人観光客を呼び込む為の試み

近年、日本にも外国人観光客が増加していますが、中でも広島県は欧米系の外国人観光客が多いことで有名です。日本の都道府県で唯一、中国や韓国といった東アジアからの観光客が外国人宿泊客のトップ3に一つも入っておらず、一位アメリカ、二位ヨーロッパ、三位オーストラリアとなっています。そしてこの欧米系の観光客は、東アジアの観光客と比べると日本酒を含めた日本文化に造詣が深く、興味を持つ場合が多いのです。西条町は地方創生の総合戦略として、外国人観光客の主な観光地である世界遺産の原爆ドームや厳島神社のインバウンド事業を学び、無料WiFiの設置やスマホで6ヶ国語版の酒蔵通りの地図を見られるようにしたり、5言語に対応する観光アプリを導入する事で、原爆ドームや厳島神社に訪れる外国人観光客を呼び込んでいます。

日本三大酒処の一つとして日本酒ファンを呼び込む

西条町は兵庫の灘、京都の伏見と並び日本三大酒処に数えられます。この三つの酒処はそれぞれ特徴を持っており、灘の酒がグァルネリのように男らしく豪放な酒、伏見の酒がストラディバリウスのような完璧な酒なら西条の酒はアマティのように甘美な酒です。そしてこれらの酒には多くの日本酒ファンがついています。その日本酒ファンを呼び込むためにも西条町では年に一度酒祭りが開かれています。酒祭りでは西条の酒だけでなく日本中の1000種類以上の日本酒がチケットを買う事で真昼間から飲み放題になるため、日本中から日本酒好きが集まります。また、銘酒揃いの酒蔵による試飲も行われ酒好きに人気です。酒祭り以外でも酒蔵を巡る観光客用に試飲する場所やパンフレットなども用意されています。西条町は酒造りと観光客の呼び込みで地方創生に取り組んでいるのです。
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