お酒に詳しくなりたい！日本酒ビギナーへのおすすめ本

日本酒のことを学ぶには、ガイドブックが一番です。
そこで決定版ともいえるのが松崎晴雄氏の『新版 Tastes of 1635 日本酒ガイドブック』です。
この本でガイドされているのは全国495の蔵元と1635の銘柄で、
1つ1つが細かくレポートされている優れものです。
ページをめくっているだけでお酒好きにはたまらない光景が広がっています。
しかも、この本で凄いのは圧倒的なデータ量です。
出荷数などから人気が明確に分かりますし、
酒質も信頼の置けるデータによって割り出されていきます。
一体、この本を完成させるのにどれくらいの年月がかかったのだろうと驚愕せずにはいられません。
これから日本酒の深い道を歩み始める人を間違いのない方向へと導いてくれる頼もしい道しるべとなること請け合いです。

入門編としては軽い気持ちで楽しめるマンガが非常におすすめです。
尾瀬あきら作『夏子の酒』は日本酒を題材にしたマンガの中でもっとも成功を収めた作品だといえるでしょう。
ドラマ化されるなど、90年代に日本酒ブームの火付け役となりました。
主人公の夏子は東京で頑張る会社員でしたが、あるきっかけで田舎に帰り、
実家の酒蔵を継ぐことになります。
職人肌の従業員たちの信頼をなかなか得られず苦戦する夏子でしたが、
やがて彼女のひたむきさを周囲も認めていきます。
酒蔵の仕組みや米づくりから始まるお酒ができるまでの工程が、
美しい物語と共に読者の心を打ちます。
日本の伝統産業の気高さが詰まった1冊です。