ライフスタイル  ライフスタイル 2017年5月9日 更新 お気に入り追加 0

今夜は江戸に思いを巡らせながら杯を傾けてみては?

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

日本酒の酒蔵には江戸時代から続いているところが多くあります。 効率良く清酒を大量に造れる製法が開発されたことが背景にあるのかもしれません。 歴史に思いを馳せつつ飲む日本酒も乙ということで、今回は江戸から続く酒蔵を2箇所ご紹介します。

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由良ケ岳と日本海に抱かれた丹後由良の酒蔵

京都の宮津市にあるハクレイ酒造は、江戸時代から180年弱続く酒蔵です。
蔵は日本海と大江山連峰由良ケ岳に挟まれた美しい砂州に建っています。
新屋六右衛門が所領から納められた年貢米で酒造業を始めたのが天保3年のことでした。
この頃の蔵は現在も貯蔵蔵として活用されています。
「ハクレイ」の漢字は「白嶺」で、9代目の六右衛門が蔵の前に高くそびえる由良ケ岳の嶺(いただき)に降り積もった雪を見て詠んだのが名前の由来です。
酒造の看板銘酒は「白嶺」と「酒呑童子」です。
ハクレイ酒造では酒米作りからこだわり、手に取りやすい価格の日本酒作りを心がけています。
というのも、特に大吟醸酒や吟醸酒など良い酒は雑味を省いて旨味の強い酒にするために、米を磨きたんぱく質をそぎ落として醸造します。
米の大半が不要部分となり割高になってしまうのがネックです。
しかし、米が美味しければ磨きが少なくても美味しい酒を造ることができます。
ハクレイ酒造では、エコファーマーの認定を受けている生産者と契約を結んでいます。
環境に優しい米作りと美味しい酒造りを、丹後由良地域皆で行っていると言ってもいいでしょう。

農業から考える酒造りを実践する蔵

福島県で9代にわたり日本酒造りをしている大和川酒造店は寛政2年に創業、江戸時代から220年続く蔵です。
飯豊山の清冽な伏流水を日本酒の要として用い、「弥右衛門酒」などの銘酒を造り出してきました。
現在大和川酒造店では自社ファームで酒造好適米やそばなどを生産しており、『農業と醸造が一体となって進む』という理念を実践しています。
また、酒蔵から出た米ぬかや酒かすなどは畑の肥料として再利用、循環型の農業で環境にも気を遣っています。
乾燥や精米も自社で行えるため、細かい水分調整などが行えるのも利点です。
酒米として栽培しているのは夢の香と山田錦の2種類です。
西の地方でしか栽培していなかった品種の栽培にも成功し、あらゆる鑑評会で金賞を受賞しています。
そして、伝統的な技術を大事にしながらも海外進出などの広い視野を持った活動も行っています。
今は新しい蔵にて酒造りが行われているので、古い蔵は見学などが可能です。
江戸蔵は昔使用されていた道具などが展示されて資料館のように、大正蔵は様々な商品展示に活用、昭和蔵はイベントなどで使えるようにホールになっています。
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