カルチャー  カルチャー 2017年5月18日 更新 お気に入り追加 0

世界の酒ソムリエが認める日本酒には何がある?

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

酒ソムリエ協会が2012年に始めたロンドン酒チャレンジは、毎年ロンドンで歴史のあるデパート、ハロッズで行われます。 審査員は世界各国の酒ソムリエ達で、認められた日本酒は海外進出も図ることができます。 メダルが与えられた日本酒にはどのような種類があるのか紹介していきましょう。

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金賞受賞酒蔵の中には醸造歴2年の新星も!

ロンドン酒チャレンジの評点は星0~5で示され、金賞、銀賞、銅賞のメダルシールも贈られます。2016年の金賞は、30種類の日本酒に贈られました。
多くは純米大吟醸か大吟醸の日本酒ですが、純米の日本酒も選ばれています。
蔵はニュージーランドに唯一ある全黒酒ブルーリーで、酒の名前は「全黒雫搾り純米酒」です。
この酒蔵、実は2015年に醸造を始めたばかりで、杜氏であるデイビットさんは高校生の頃交換留学で来日して以来の親日家です。
ニュージーランドでは米と酵母、麹と、水以外は入手するのが大変でしたが、何とか全てを揃えて現在も試行錯誤を続けつつ酒造りの技術を向上させています。
「全黒雫搾り純米酒」は袋に入れたもろみをつるして落ちてきた酒だけを使う製法で、料理の味を引き立ててくれる飲み心地が特徴です。
さらに「全黒純米にごり酒」も銀賞に選ばれるという快挙を達成しています。
こちらはもろみの澱を残してボトリングしたもので、澱に含まれる旨味成分が口当たり良く飲める商品に仕上がっています。
自国では一番人気のある商品で、今後もニュージーランドの方への日本酒の普及に努めたいとまい進中です。

日本酒の新しい風も感じられる銀賞

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ロンドン酒チャレンジの銀賞には、金賞よりもさらに多種多様な種類が選ばれました。
純米大吟醸から普通酒まであり、精米歩合が高くない日本酒にも美酒があるということが分かります。
普通酒で選ばれたのは、長野県の薄井商店が造る「白馬錦雪嶺(上撰)」です。
北アルプスの白馬岳の麓にある蔵で、雪解け水と安曇野平で栽培される良質米で地産地消の酒造りが営まれています。
辛口、甘口にこだわるのではなく、米が持つ丸みのある旨味を生かす日本酒を追求しています。
「白馬錦雪嶺(上撰)」はやや辛口ですが、料理のお供になりつい杯を重ねてしまうようなしなやか味わいが特徴です。
ロンドン酒チャレンジでは薄井商店の日本酒は常連で、受賞は5年連続です。
金賞では「大吟醸麗酒」、銀賞では「白馬錦雪嶺(上撰)」の他に「純米吟醸美米酒」がW受賞となっています。
また新潟の苗場酒造で造られた「苗場山純米大吟醸ワインボトル」や、同じく新潟の津南醸造で造られた「吟醸酒ユキグニモノガタリ」など、一風変わったボトルに詰められた商品もあり、日本酒の世界観を広げています。
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