本酒の評価をする全国新酒鑑評会とは
日本酒を評価する品評会は全国各地で開催されていますが、全国規模の品評会を開くようになったのは1911年に第一回の全国新酒鑑評会が行われるようになりました。全国規模で行われる鑑評会のおかげで、お酒の質や技術の向上が行われるようになっていきます。鑑定を行っているのはお酒に関わるプロフェッショナルが利き酒で評価をして、予審を勝ち上がり結審で特に優秀と判断されたものが『金賞』を取得します。金賞を受賞した種類のお酒は、その日本酒の蔵の最も良いお酒で、市場に出回ることが少ないですが、蔵の実力を見極めるには良い指標になるのです。全国新酒鑑評会の結果は独立行政法人酒類総合研究所のホームページで公開されているので、誰でも調べることができます。それを確認することで、知らない日本酒蔵を発見することにもつながるでしょう。
さまざまな日本酒を比べてみよう
全国新酒鑑評会で金賞を取得した日本酒は、大手スーパーなどにも並べられるお酒もあります。また、大衆居酒屋などにも並んでおり、店主が厳選して利き酒セットで販売しているお店も少なくありません。初めから瓶でお酒を買うのが不安な方は、お店で飲み比べをしてみるのもいいでしょう。百貨店のお酒コーナーでは、日本酒の試飲ができるお店もあります。自分の好みの味や香り、好きな料理を伝えることで好みに合う日本酒を厳選してくれるでしょう。そのときに、金賞をとった種類のお酒について聞いてみるのもいいかもしれません。中にはプレミアが付くような日本酒がある場合もあります。もし全国新酒鑑評会が気になるのであれば、国税庁主催で一般向けのきき酒会が開かれることもあるので、調べて参加してみることで日本酒について知ることができるでしょう。
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