ライフスタイル  ライフスタイル 2017年1月26日 更新 お気に入り追加 0

日本酒好き必見☆打倒!二日酔い!!

SAKEPRO編集部 SAKEPRO編集部

日本酒は好きだけど、二日酔いに悩まされる…。今回は二日酔いのメカニズムと、その対処法をご紹介します!

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二日酔いとは

いつもより多くのお酒を飲んで、翌日も頭痛や目まいがひどい状態を、一般的に二日酔いと言われています。ではその二日酔いとは、アルコールが体内でどのような作用を起こしているのでしょうか。

二日酔いの最も根本の原因とされる成分としてアセトアルデヒドというものがあります。アセトアルデヒドとは、アルコールの中間代謝物質であり、毒性が非常に強く、頭痛や目まいの原因とされています。つまり、二日酔いの原因は厳密にはアルコールではなく、分解過程に発生するアセドアルデヒドが原因ということになります。

二日酔いの原因となるもの

先述の通り、二日酔いの原因となるものは、アルコールの分解過程において発生する成分となっています。では具体的にどのような原因あるのでしょうか。

▼アデノシン
アルコールには血管を拡張する作用があり、この作用が普段収縮している血管を刺激するため、高揚しストレスからの開放を生むと言われています。アルコール以外にも同じ作用を引き起こすのが、アデノシンであり、日本酒に特に多い成分と言われています。これらにより血管拡張作用が続くことで炎症を起こし、頭痛などを引き起こす原因となります。

▼脱水症状
アルコール摂取における盲点して、脱水症状があります。摂取したアルコールの分解のため体内の水分が血液中から排出され、利尿作用が高まります。つまり利尿作用における水分はお酒に含まれる水分だけでなく、体内の水分が排出されるのです。

その排尿により、水分のみならずナトリウムやカリウムも排出されてしまいます。

▼低血糖症
飲酒によるアルコール分解をつかさどる肝臓。本来肝臓は、身体のエネルギーとなる糖の貯蔵し、適切な供給を行う機能を持っていますが、飲酒の際はアルコール分解が優先、また分解のために糖が使われます。つまり、一時的に身体への糖の供給がストップすることで、頭痛や目まいを引き起こすといったことになります。

対処法

これらをもとに二日酔いにならないために、必要なこととはなんでしょうか。一つは、お酒の間に水をはさむことです。アルコール分解において多くの水分が失われます。お酒を薄めるために飲むという風にも言われていますが、正確には摂取後のアルコール分解を助ける働きを結果的にしてくれます。
もちろんお酒を飲み終わった後でも、水分補給は重要ですがお酒とお酒の間に挟むことで、肝機能が正常に働き二日酔いになりにくくなります。

二つ目は、糖分の摂取です。代表的ははちみつが非常に有効と言われています。糖分以外のビタミンも豊富に含むはちみは、アルコール分解によって一時的に供給が機能が失われる肝臓に変わって、体内に糖分等の栄養素を与えてくれます。

またお酒の種類にも含まれる、グレープフルーツや梅干は、抗酸化作用を高める機能があるため、飲食店でも気軽に摂取できる対処食材です。飲酒前に最近良く飲まれているウコンに入ってるクルクミンとまさに同じ成分です。身体の健康状態を保つ上で重要な成分であり、主に血流状態を良くする成分が抗酸化成分となります。

二日酔いになってしまったら…

▼水分補給
直接的な頭痛などの痛みに即効性はないものの、最も死に直結する脱水症状を防ぐために水分補給は必須となります。通常のミネラルウォーターと共に、スポーツドリンクは、失われた栄養素(糖やミネラル)を摂取できるので、効果的とされています。

▼しじみ
しじみに含まれるアラニン、グルタミンが毒性物質のアセドアルデヒドの分解に有効です。また肝臓働きをサポートするメチオニンやグリコーゲン、解毒作用を高めるタウリンなどが含まれており、アルコールの分解作用を高めてくれます。

▼ごま
肝臓のサポートのスペシャリストがごまです。ごまに含まれるセサミン、ビタミンEが豊富で、肝臓に最適な食物となっています。またセサミンにはアセドアルデヒドを分解する作用もあるので、頭痛や目まいなどの症状にも効果的です。

注意すべき行動

▼入浴
「二日酔いには、汗を流してアルコールをぬく。」と一部言われていますが、実際には逆効果を招くことになります。
血行が促進することで、血中のアルコール及び有害物質の身体への浸透が早まりまるだけでなく、血液中の水分がなくなる為、アルコールの血中濃度が増し、それにより頭痛や目まいを悪化させてしまうことになります。また入浴による発汗は、脱水症状を引き起こす原因にもなるので、非常に危険な行為となります。

▼頭痛薬等の服用
二日酔いによる頭痛と、通常の頭痛とでは痛みのメカニズムに違いがあります。二日酔いしてしまうほどのお酒で、内臓が弱っている状態で、薬の服用は過剰な刺激を与えることになり、かえって吐き気や胃のムカツキを助長してしまいます。結果としてアルコール分解にも時間がかかってしまう、二日酔いを延ばしかねない結果になります。

さいごに

二日酔いと一言にいっても、人にはそれぞれアルコール分解能力に個人差があります。それは肝臓にある、アルコール分解酵素の数に違いがあります。その日の体調によって酔い度合いが違うのも、このアルコール分解酵素が、日々の食事が生活によって増減することによって、引き起こされるものです。

アルコールを飲み回数や頻度を増やすことで、お酒に強くなるといったことが言われていますが、実際には分解酵素が増えているわけではないので、すぐに酔いがまわるか、分解が遅く後から二日酔いになるかの違いになります。

遺伝子や体質によって、分解能力は決まっているので過剰なお酒の摂取には気をつけましょう。
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