旨みはそのままに度数だけをさげる
日本酒はほかの醸造酒と比べるとアルコール度数が高いため、たくさん量を飲むのには向いていません。ですが、ついついおいしいからとビールと同じペースで飲んでいるとあっという間に酔いつぶれてしまったという経験を持っている人も少なくないです。しかし、単に水を入れて薄めるとアルコールだけでなく味も一緒に薄まってしまうため、味わいはそのままにアルコールを低くした新しい種類の低アルコール原酒が登場しました。低アルコールで多いのは微発泡タイプの日本酒です。シャンパンのように炭酸が入っていて、甘くてさわやかなタイプが多く人気です。これらは居酒屋や専門店だけでなく、スーパーやコンビニなどでも手に入るものもあるので手軽に買うこともできます。
甘酸っぱさのある低アルコール日本酒
低アルコール原酒は味は濃厚でありながら、低アルコールなため軽快に飲める新しい種類の日本酒です。技術力やコストの面で各蔵ともに試行錯誤している段階ですが、日本人の体質にあった体にやさしいお酒になります。一方、普通の日本酒造りをしながらもアルコール度数が低い、すなわち低アルコール原酒ではない種類のものもあります。代表的なものがひめぜんという日本酒ですが、伝統的な技術を逆手にとった発想から生まれたお酒です。こちらは原酒タイプの日本酒らしさというよりは、麹によって造られた糖がたっぷりと入っているのでリンゴ乳酸や乳酸の酸味のある甘酸っぱいお酒が多くなっています。この甘酸っぱい日本酒に炭酸が入っているのが発泡タイプでさまざまな酒造から発売されており、活性にごり系と瓶内二次発酵系、炭酸ガス注入系の3種類あります。
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