カルチャー  カルチャー 2017年5月10日 更新 お気に入り追加 0

海外からの日本酒に対する熱視線

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

日本酒が、国内でなかなか売れ行きを伸ばせないという悩みを抱える一方で海外からの需要が急速に高まっています。 この記事では、日本酒の国内需要の減少となぜ日本酒がこれほどまでに海外に出るようになったのかを探っていきます。

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評価を高める和食の影響

日本酒が注目され始める前に、実は和食も海外で評価を高めていました。
日本人は世界でも有数の長寿国ですが、その秘訣としてカロリーが抑えられた和食に注目が集まるのは不思議ではありません。
その一環で、日本酒にも注目が集まり味が多くの外国人に受け入れられたことで本格的なブームとなっていきました。
日本酒は米から醸される独特の酒なので、日本では馴染みがあるかもしれませんが外国人から見ると稀有な存在で好奇心を煽ったことも大きいです。
日本の各蔵も、海外需要が高まっていると判断するや否や海外販売に向けて英語ラベルを作ったり英語のホームページを作成するなど早急な対応をしました。
ブームに合わせてしっかりと対応した各蔵の努力があるからこそ、一過性で終わるのではなく長期に人気が続いています。
一番輸出しているのはアメリカですが、同じアジアの中国やタイ、そして南半球のオーストラリアやブラジルにも多く輸出しているので世界に満遍なく行き渡っていると言っても過言ではありません。
世界から日本酒を求められているので、海外販売で成功した蔵は非常に活気に満ちています。

日本の酒蔵の絶え間ない努力

日本でも、ワイン・ラム酒・ウイスキーなど海外のお酒がありますがこれらは共に人気がありますし、加えて若者のアルコール離れというダブルパンチで酒蔵は窮地に立たされました。
一時は、日本の酒蔵の多くがなくなってしまうのではないかと危惧されましたが、海外販売へ方向転換することで立ち直りました。
特に、獺祭で有名な山口県の旭酒造はいち早く海外展開の体制を整えており先駆者と言っても過言ではありません。
これに触発された蔵が次々と海外に市場を見出したのです。
日本酒をただ売るというスタンスではなく、海外の人に飲みやすいように改良を重ねたことも需要増加の一因です。
国や地域によって好みというのは異なりますが、香り高い日本酒は人気があります。
日本酒は主に辛口や甘口があり、そのテイストは大きく異なるので何が人気なのかを把握することはビジネスを成功させる上でとても大切です。
アメリカなどでは日本酒醸造を現地で行っていますが、やはり味に関しては日本国内で醸した酒に及ばず、結局旨い日本酒を飲むには直接購入するしかありません。
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