ペットボトルで発売された日本酒ってご存知ですか？

日本酒は直射日光を浴びたり、空気に触れて酸化してしまったりすることで品質が劣化してしまうことがあります。
よって紫外線や酸化を防ぐためにこれまで日本酒は色の付いた瓶で発売されることが一般的でした。
ですが、ペットボトルで発売された日本酒というのも見かける機会が多くなっています。
これはペットボトルの素材によっては日本酒の品質を維持することができるようになったからです。
この素材はDLC（ダイヤモンドライクカーボン）コーティングと呼ばれています。
これによって品質の劣化を防ぎ、品質保持に関しては瓶と大きく変わらなくなりました。
また、日本酒をペットボトルで発売することにはメリットもあります。
もっとも大きなメリットは持ち運びのしやすさでしょう。
瓶の日本酒は重さ割れやすさなどもありとても持ち運びがしづらいものです。
ですがペットボトルは落としても割れづらく、瓶と比べて持ち運びが便利になりました。
よってパーティなどで持ち寄ったり、野外でのお酒の席にも持っていくこともできます。
日本酒を楽しむ機会を増やすことができるのがペットボトルで発売されている日本酒の最大の魅力とも言えますね。

ではペットボトルで発売された日本酒にはどのようなものがあるのでしょうか。
2017年には、大手の酒販店であるはせがわ酒店により、「プレミアム日本酒ペット」が発表されました。
紫外線を遮断しやすいようなペットボトル用のラベルもあしらわれ、そして瓶よりも軽いため日本酒の登場シーンの拡大が予想されます。
DLCコーティングをほどこしたペットボトルは色付きの瓶と比べても味の劣化がほとんどないといった実験結果も得られています。
純米酒や純米吟醸酒だけをセレクトし、第一弾として「あたごのまつ」「来福」「紀風」「酔鯨」の4つが発表されました。
日本酒はなかなか冷蔵庫で保管することも難しかったですが、ペットボトルなら比較的保管しやすくもなるでしょう。
2017年現在ではまだそこまで種類が多くはありませんが、今後どんどん増えていくことも予想されます。
これまで、日本酒を飲みたいけど場所も取ってしまうし、一人では飲みきれないなどの理由で日本酒を飲む機会が少なかった方も、ペットボトルの日本酒なら瓶よりも多くの場所で活用できるでしょう。
友達同士で持ち寄って気軽に飲み比べなども楽しめそうですね。