カルチャー  カルチャー 2016年12月26日 更新 お気に入り追加 0

日本酒(地酒)専門店のプロが教えるラベルの見かた☆☆☆

SAKEPRO編集部 SAKEPRO編集部

朝日屋酒店様は地酒を専門とし日本全国の地酒をお取り扱いしています。 1956年より東京都世田谷区(小田急線経堂駅)で日本酒(地酒)店を営んでおり、 蔵元のご子息を含む大学生がアルバイト兼修行されている、一風変わった地酒専門店です。 隠れた美酒名酒を求めて・・・一味違った豊富な品揃え!! 個性豊かな地酒・焼酎との思いがけない出会いをお楽しみ頂けます。 ふるさとのお酒や人におすすめしたくなるお酒をお探しでしたら是非朝日屋酒店まで行かれてみてはいかがですか。

山形県 小嶋総本店-米沢市 洌(れつ)

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山形県 小嶋総本店-米沢市
洌(れつ)
純米大吟醸
アルコール度数17°
原材料名・米(国産)、米麹(国産米)
使用米・山田錦100%
精米歩合・50%
酒度+9
酸度1.4
アミノ酸1.1
製造年月16.11
洌とは、まるで澄み切った真冬の小川のような、芯の強さと透明感を表します。旨みののった飲みごたえと、相反する辛口のキレこそが洌の真骨頂です。キリッと冷やせばすっきり辛口、常温近くではハリのある旨みがハッキリと顔を出します。
稀に澱が発生することがありますが、原料由来の旨味成分ですので品質に問題はありません。安心してお召し上がりください。
解説・・・
このお酒のキーポイントは山田錦100%というところです。
実は使用米を表記する必要はありませんが山田錦と表記しているのでこのお酒は山田錦を使って造ったことになります。
原材料名に関しましては米(国産)、米麹(国産米)と書くのが義務付けられています。国産と書くようになったのは昔事故問題があってから表記するようになりました。
山田錦100%というのは麹米・掛米すべてにおいて山田錦しか使っていません。
麹米と掛米が違うお酒は結構多いんですよ、100%を探す方が難しかっりしますよ。

滋賀県 喜多酒造 - 東近江市 三方良し ( さんぽうよし )

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滋賀県 喜多酒造 - 東近江市
三方良し ( さんぽうよし )
純米吟醸
アルコール度数 17 °
原材料名・米(国産)、米麹(国産米)
使用米・麹米:酒母米山田錦 50 %精米
     掛米:滋賀渡舟六号 60 %精米
原料米使用割合・滋賀渡舟六号 75 %
           山田錦 25 %
製造年月 H28.10
気品よく香りくる果実酒と質感のある旨みがきめ細かな酸によって調和し艶やかな味わいを創出しています。
解説・・・
このお酒のキーポイントは
麹米と掛米が違うことです。この様に細かく書いてあると親切な蔵元です。麹米というのは酒米に黄麹をふりかけ米のデンプンを糖に変えた米です。酵母が糖化した糖を食べアルコール(日本酒)を作ります。掛米は蒸しただけの米で主にお酒の量を増やすために使います。簡単ではありますが発酵の仕組みを説明させていただきました。本題に戻ると麹米は半分磨いた山田錦酒全体の25%使い、掛米は40%磨いた(60%精米は磨いて残った米が60%あるという意味)滋賀県産渡船(6号は品種試験で生まれた番号)を酒全体の75%使ったことになります。掛米が多いですね。

佐賀県 天吹酒造 - 三養基郡 天吹 ( あまぶき )

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佐賀県 天吹酒造 - 三養基郡
天吹 ( あまぶき )
山廃純米
アルコール度数 15 °
原材料名・米(国産)、米麹(国産米)
使用米・雄町 100 %
精米歩合・ 65 %
酵母・マリーゴールド酵母
製造年月 28.11
酒造りに必要不可欠な酵母。さまざまな特徴ある酵母がありますがこのお酒は天然の花から分離した花酵母を使用しています。花の種類によって、それぞれの特徴が楽しめるのも花酵母の魅力です。
ぜひ、花からのメッセージを感じてください。
※花酵母は東京農業大学短期大学部で分離された酵母です。
酒本来の旨味を残す為極力濾過を控えておりますので、旨味成分が沈殿する場合があります。品質には何ら影響もありませんのでそのままお召し上がり下さい。
直射日光を避けて冷暗所で保管し、開封後はお早めにお飲み下さい。
解説・・・
このお酒のキーポイントはマリーゴールド酵母です。
まず酵母の説明させていただきますと酵母は米麹を食べてをアルコールを作ります。花の名前のついた酵母は花酵母と言って花にいるアルコール発酵に使える酵母を花から抽出しました。酒ラベルのコメントに東京農業大学短期大学部と書いてあります、花酵母を使っている蔵元は農大出身者ということになります。ちなみにナデシコ、ひまわり、ベゴニアなどその他たくさんあります。
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