ライフスタイル  ライフスタイル 2018年3月13日 更新 お気に入り追加 1

ほしい!あげたい!オススメの日本酒3選

Kosuke Takayanagi Kosuke Takayanagi

〜日本酒愛の伝道師〜 国際唎酒師&SAKE DIPLOMAの高柳宏介が提案する美味しい日本酒のある生活。Instagramでは@sake_evangelist としてオススメの個別銘柄やお店の紹介をしています。さて今回は、あげて嬉しい、もらって嬉しいそんな日本酒たちです。日本酒好きに贈ったらきっと喜ばれるであろうものを3銘柄、選んでみました。

<富山県の銘酒> 勝駒

 (5663)

富山県にある小さな蔵で丹精込めて作られる「勝駒」は今ではなかなか手に入らない日本酒の一つになってしまいました。そもそもの生産量が少ないことも一因ですが、本当にクォリティが高いことで人気になったということは間違いありません。

見た目はクラシックにゴツい印象を受けますが、中の日本酒は何とも綺麗で驚くべき完成度!

《勝駒 大吟醸》
フルーティーで華やかな香り、葡萄のような瑞々しい香りも。口当たりは非常にまろやかで、上品で味わい豊かなお米のお出汁がとろりと口の中を流れていくようなエレガントな仕上がり。余韻は長く緩やかに消えていきます。

《勝駒 純米吟醸》
バランスのとれた吟醸香が心地よく香リマス。滑らかな質感で甘旨、そして透明感のある味わい。ほのかで甘い余韻がスッと引いていくので、すぐに次が欲しくなってしまいます。

《勝駒 純米》
とは言っても精米歩合50%の純米大吟醸スペックです。先ほどの2本は山田錦100%でしたが、こちらは五百万石100%。控えめでメロンのように優しい香り。味わいは軽やかで淡く、冷たい湧き水のような凛とした雰囲気。繊細ながらも存在感のある一本です。

<秋田県の銘酒> 新政

 (5666)

昨今の日本酒業界を牽引する新政酒造が醸すNo.6シリーズ。協会6号という酵母発祥の蔵としての矜持を醸す日本酒です。

左からX-type, R-type, S-typeと並んでいます。いずれのタイプもグラスの内側に現れる気泡がガス管のあるフレッシュさをたたえながら、朝早い高原の空気のように透き通った印象を与えてくれます。

さて、それぞれの違いはと言うと。

《新政 X-type》
採れたての新鮮なマスカットを齧ったかのような香りと鮮やかな酸に圧倒されます。とにかく芳醇で果実のようにジューシーです。

《新政 R-type》
フルーティーさを抑えつつ(X-typeと比較して)フレッシュに仕上げた印象。甘酸っぱい余韻を残しつつ、さっぱりと仕上げています。それでいて軽すぎない味わいのバランスが冴える一本です。

《新政 S-type》
特定の果実というよりも、全体的にフルーティーなイメージを持たせるフレッシュさが心地よい一本です。

<宮城県の銘酒> 新澤酒造

 (5669)

伯楽星でお馴染みの新澤酒造さんが醸すこちらの3本。

いずれも《精米歩合7%》

残りの93%は一体どこへ。。。と驚愕するレベルなのですが、それ以上に味わいにおいては3本全てが異なる仕上がりになっていることに脱帽です。米を削ると個性がなくなる?いいえ、磨くことでしか出せない魅力が増します。

口にする度、ここまでの逸品を創り上げた新澤酒造の方々の努力と不屈の闘志に、そして日本酒だからこそ醸し出せるこの芸術性に只々敬服の念を抱かずにはおれません。

こちらの日本酒たちについては、あえて一言で感想を述べます。

《残響》
空気でできた花のような透明感のある香りと質感が波紋のように長い余韻を残す

《NIIZAWA》
密度のある透明感、見えない波動のような重厚感が余韻として広がる

《KIZASHI》
どこまでも繊細でクリアな質感、薄さとは違うしなやかな余韻


どれも決して安くはない日本酒ですが、ここぞという時に召し上がっていただきたい日本酒たちでした。

それでは今宵も美味しい日本酒と共にあらんことを。

〜日本酒に愛を、酒飲みに幸せを〜
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