カルチャー  カルチャー 2016年12月7日 更新 お気に入り追加 0

日本酒造りに欠かせない!?杜氏と酒蔵の関係とは?

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日本酒を造るには、日本酒を造る酒蔵、日本酒を造る為の知識・技術を持ち、状況に応じた判断を下す杜氏が必要不可欠な関係でした。江戸時代から続く伝統あるその関係は少しずつですが、変わろうとしてきています。どのような変化が訪れてきているのかをご紹介します。

日本酒造りの最高責任者「杜氏」とは?

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杜氏とは、チームの監督のような存在で、日本酒造りにおける全責任を請け負います。日本酒造りの技術・知識はもちろん、蔵人を牽引しまとめる統率力、酒造りに関するあらゆるトラブルに対処する行動力・判断力に秀でている人でないと、杜氏にはなれません。

年々、技術の進歩とともに酒造りやニーズが変わってきていますが、そういった時代の流れにも柔軟に対応でき、常に勉強・向上していく姿勢が杜氏には必要な能力です。

杜氏と酒蔵は切っても切れない関係だった・・・はず

日本酒を造るには、日本酒の原料以外に、日本酒を造る酒蔵、杜氏、蔵元、蔵人が必要で、一つの酒蔵に一人の杜氏がいて、その杜氏を中心にして日本酒は造られていました。しかし、近年この法則は破られつつあります。

杜氏数の減少、酒蔵の規模の縮小など、さまざまな要因が挙げられますが、杜氏不在で造られた日本酒は、既存の製法やアイデアにとらわれないので、新たなチャレンジを生み出すこともあります。

杜氏の減少、酒蔵の廃業、日本酒業界の今後は?

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杜氏の高齢化、後継者不足、近年日本酒ブームが再来してきたとはいえ相次ぐ酒蔵の廃業など、日本酒好きには暗いニュースばかりが聞こえてきますが、残った酒蔵は生き残りをかけて頑張っています。

新たな試みも良いですが、やはり昔ながらの伝統ある製法は日本の文化として残ってほしいですよね。杜氏の高齢化・後継者不足が解消され、日本酒業界に再び活気を戻すためにも、みなさんで日本酒を知り、日本酒を楽しみましょう。
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