日本酒を輸入してる国ランキング！愛飲しているのはアジア？アメリカ？

日本酒を世界で最も輸入してる国は、アメリカです。
日本酒の輸出金額は2014年の統計では約115億円となっており、長期的に右肩上がりの成長を続けています。
人口が大幅に増加しているわけでもなく、食料品全体の輸入量が増加していることもありません。
日本酒がアメリカ人の食文化やお酒の選択肢として確実に浸透し続けているのです。
これには、アメリカにおける日本食レストランの増加があります。
かつては全米に数百店舗しか無かった日本食レストランですが、1970年代からバブル期までの寿司ブームに始まり、時代が下るにつれて日本食の持つヘルシーな部分が注目されるようになりました。
知っての通り、アメリカの伝統的な食文化は肉類を主とした高カロリーで脂肪分の多いものです。
日本食の持つ健康的な食材は、アメリカ政府の目指す栄養目標にも沿ったものであり、生魚を食べないアメリカ人にもカリフォルニアロールなどで、アメリカ向けに形を変えて浸透していきました。
現在では、日本文化の人気と相まって、日本食レストランでソムリエの薦める日本酒を頂くのがセレブ達に大人気です。
ランキング不動の一位は今後も変わらないでしょう。

日本酒を輸入してる国ランキング2位以下は、香港、韓国、中国、台湾、シンガポールと続いていきます。
アメリカとは大きな差があり、2位の香港でもアメリカの輸入量の40％ほどです。
同じアジアの国々と言っても、韓国ではマッコリ、中国では紹興酒など、それぞれの国で発祥のお酒は種類が全く異なります。
そのことから日本に近いからという理由が当てはまるわけではなく、これらアジアの国々でもアメリカと同様に日本食の人気が日本酒の人気を引っ張っています。
近年の統計を見ると、日本酒の輸出量よりも輸出金額の方がより伸びていることがわかります。
これは高額な日本酒の販売割合が上がっているからで、ワインやブランデーなどと同様に、高級なお酒の一つとして認知が深まり、愛飲する人が増えたと考えられます。
香港では高級な日本料理店が接待の場としても使われ、輸入品を扱う高級スーパーでも、八海山や獺祭など、日本でお馴染みの銘柄が販売されています。
お店には日本酒の歴史や味わいについて説明するコーナーがあり、人気が絶えません。
日本が海外に販路を求める事情と重なり、海外で当たり前のように日本酒が飲まれる時代がもうすぐ来るでしょう。