カルチャー  カルチャー 2017年7月24日 更新 お気に入り追加 0

日本酒の種類のひとつ・純米の意味とは?

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

日本酒には色々な種類があるので、名前の意味を知っていないとどのようなものなのかよく分からないということも珍しくありません。 そんな日本酒の酒類のひとつとして数多く流通している「純米」とは、どのような意味を持つ日本酒なのでしょうか。

日本酒にある「純米」の意味は?

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日本酒には「純米酒」「特別純米酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」など「純米」と名がついている種類のものがいくつかあるのですが、この「純米」の意味はお米と米麹の2種類のみで作られているという意味になっています。
どういうことなのかと言うと、一般的な日本酒の作り方としてはお米と米麹が使われている部分では同じなのですが、それ以外にも醸造アルコールと呼ばれているものを入れて作るようになっています。
ですが純米の場合はこの醸造アルコールを利用せずにお米と米麹の2つだけで日本酒を作っているため、「純粋にお米だけ」という意味になっているのです。
つまり純米酒とは「お米だけで作られている日本酒」という意味のお酒であり、一般的な日本酒に使われている醸造アルコールをはじめとした他の成分や材料が一切入っていないという特徴を持っています。
そのため味としても一般的な日本酒と比較すると純米の方が米の濃度が高くなっているので濃い口になっている事が多いですし、お米そのものの甘みが引き立っていることから甘口であることが多いという傾向もあります。

同じ純米でも意味が違ってくるのが日本酒の面白いところ

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上記で説明したように、日本酒には「純米酒」と一言で言っても「純米酒」「特別純米酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」の4種類に分かれています。
いずれも純米である事からお米と米麹だけで作られているという意味は同じなのですが、その違いはお米のとぎ加減(精米歩合)や低温で発酵したものなのかどうかと言うところにあります。
例えば「純米酒」であれば精米歩合が6割から7割程度のものを指しており、通常の製法で造られている中で精米歩合が6割以下であれば「特別純米酒」とされています。
さらに低温でじっくり発酵させているものの中で精米歩合が5割から6割程度のものが「純米吟醸酒」、精米歩合が5割以下のものを「純米大吟醸酒」と呼んでいます。
このように同じ純米で作られた日本酒でもその製法や精米歩合によって名前の意味が異なっているので、見分ける際にはこの点を覚えておくと分かりやすくなっています。
ただし精米歩合が7割を超えてくるとその場合は普通酒として取り扱われているので、米だけで作られているという意味だけで理解しておくと間違ってしまう事もあるようです。
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