AWA酒協会の活動とは？

AWA酒とは、一般社団法人のAWA酒協会が定義し認定する発泡日本酒のことです。
その認定基準の詳細は、6項目からなります。第1に、米、米麹、水のみを使用した日本酒であること。
第2に、国産米のみを使用し、3等以上の等級の米であること。
第3に、発酵による炭酸ガスのみを保有すること。
第4に、濁りなく透明であり、注いだ時に一筋泡を生じること。
第5に、10度以上のアルコール度数であること。第6に、ガス圧は3．5バール以上であること。
以上の6条件を満たす必要があり、さらに品質安定基準が別に定められています。

発泡日本酒は、戦前から一部の酒蔵で細々と造られていましたが、近年になって俄然注目を浴びるようになりました。
発泡日本酒は、 滓（おり）によって濁っているものが多く、製品によって製法と品質にバラつきがあり、その定義も曖昧でした。
AWA酒協会が定義するAWA酒は、この発泡日本酒の中で、特定の品質のものを指します。
「発泡日本酒」と言えば、様々なバリエーションがあるため具体的にどんな品質かイメージしにくいものになりますが、「AWA酒」と言えば、品質が狭く限定されます。

AWA酒協会は、来たる2020年の東京オリンピックに向けて、特別な発泡日本酒であるAWA酒が、シャンパンやスパークリングワインに比肩する存在になるための活動をすべく設立されました。
日本国内の蔵元同士の連携協力体制により、AWA酒の品質基準を定め品質向上を目指し、AWA酒が広く認知され普及されることを目的としています。

その活動の詳細に関しては、認定の作業とブランディング・マーケティングの活動とが二本柱となります。

認定の作業では、定期的にAWA酒としての品質を満たしているかの検査を行い、AWA酒として認定し、認定マークの使用許可を行ないながら、さらに認定マークの消費者への周知活動も行ないます。
従って、AWA酒協会と酒蔵と消費者との3者を結び付ける活動となります。

ブランディング・マーケティングでは、市場調査を行ない、市場分析とブランド・ポジションの分析を行い、ブランド戦略を立案し、国内外へのPRや商品開発へのフィードバックを行ないます。
それは、調査し、分析し、立案し、行動するという4段階を循環する仕組みになっていて、業界や製品や顧客満足を、スパイラルに向上させて行く図式となるものです。