カルチャー  カルチャー 2017年8月29日 更新 お気に入り追加 0

日本酒出荷量で秋田県が増えた理由とは!?

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

日本酒は全国各地で特色のあるお酒がありますが、 秋田県で日本酒出荷量が増えた理由は、現在の日本食ブームと長年の研究による成果です。

日本酒出荷量で秋田県が増えた理由その1輸出の土台の確立

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日本酒出荷量で秋田県が増えた理由ですが、実は全国の日本酒出荷量は10年以上とは比べ物にならないほどに増えています。
なぜ秋田県を含めた日本全国の出荷量が増えたのかというと、それは現在の世界に広がる日本食ブームが関係しています。
日本食ブームというのは世界中で健康志向の高まりが起きたことで、日本食は低カロリーで栄養バランスが良いと分かり注目されたことです。
その流れをブームという形で終わらせないために、日本の料理人が世界各国でお店を開き本場の料理を食べさせることで根付かせています。
本場の味を追求するためには、やはり日本食レストランに日本酒を置きたいという考えから世界に流通量が増えます。
そして日本酒を飲む機会がレストランで得ることで価値を見出した各国の著名なレストランが、日本酒の製造企業を調べて依頼し卸してもらうようになっています。
そこに自国の文化が世界に伝わることが経済の好転に直結するということが分かったので、政府主導で食品の輸出に対して補助金を出す流れになっていることからどの酒造メーカーも海外に輸出しやすい環境が整っていることが秋田県を含めて出荷量が増えた理由の一つです。

日本酒出荷量で秋田県が増えた理由その2、長年の改良が実を結んだから

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秋田県が増えた理由の2つ目は秋田酒こまちの誕生です。
日本酒を作るためには日常食べるお米では糖質であるでんぷん質が足りないので、糖質であるでんぷん質を突出させた加工米を作る必要があります。
その加工米で一般的に流通しているのが山田錦ですが、山田錦は収穫時期が10月後半であり秋田県では10月後半は積雪が始まる時期のため収穫が難しかったのです。
そのためほかの県で育てた山田錦を使うしかなく、それでは各地の独自の味わいに対応できず後塵を拝することになったのです。
その流れが変わったのが2002年のことです。
元々秋田県は日常的に食べるお米に対しては数々のブランドがあり強みがあったので、一般に流通する山田錦で作るということを切り捨てて新しいお米を一から作り出すことに着手したのです。
そして長い期間をかけて出来たのが、秋田県名産米であるあきたこまちを改良してお酒を造る酒造米秋田酒こまちが誕生したのです。
この秋田酒こまちを作ったことで、秋田県独自の日本酒を作り出すことに成功して秋田県の各地で酒造メーカーが誕生したことが日本酒出荷量で秋田県が一番になるほど増えた理由になります。
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