トラベル  トラベル 2016年12月27日 更新 お気に入り追加 0

今日本酒は海外ですごいことになっている

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

2000年代に入り吟醸酒ブームは海外にも波及し始め、アメリカやフランスを中心に評価が高まりつつあります。食前酒として味わうのがトレンドにもなっており、ここでは海外への日本酒の輸出事情について詳しく紹介しています。

 (1650)

海外での日本酒ブームの到来

海外でも注目され始めた日本酒はちょっとしたブームになっており、今、世界中で飲まれています。もともと日本酒は少しずつですが海外で飲まれており、ハワイが最初の輸出先で明治22年に菊正宗が輸出されましたが、当時は海外に移住あるいは赴任した日本人向けが主でした。現在の海外での日本酒ブームは寿司をはじめとする世界的な日本食の流行やそれに付随する日本の居酒屋スタイルに相乗りする形で広まっていきました。そしてニューヨークをはじめ世界各地で日本酒のイベントやコンクールなどが行われ、たくさんの蔵が参加しており、中にはパリの三ツ星レストランのリストの中に加えられているものもあります。また、各国の日本酒の輸出事情をみてみると非常に興味深いことが起こっています。

年々着実に輸出量は増え中小規模の蔵にも注目が

日本酒の輸出事情をみていくと、平成17年度で年間9537klだったのが、平成20年位は12151klとなっており、毎年確実に輸出量は伸びています。この状況に対し、海外でのワイン消費量が落ち込みを見せているというのは非常に興味深い内容です。また、国別の輸出量はアメリカの3843klを筆頭に次いで台湾、韓国、そして香港やカナダ、EU諸国などが多く、最近ではロシアでも日本酒のブームが起きています。ヘルシーフードとして日本食が注目されたのはもちろんですが、海外の人が抵抗なく飲むことができるタイプの日本酒が増えたことも輸出量が増えた一つの要因です。そして、輸出を行っているのは生産量の多い大手のものがいまだに主流となっていますが、中小の蔵が近年は伸びてきており、個性あるおいしい日本酒を求めているのは日本人だけではないというのがわかります。
5 件

この記事のキーワード