名声を超えた旨さを追求する酒蔵
福島県の酒蔵は山形県の酒蔵の研究会に参加し、日本酒作りのレベルを更に上げたそうです。その努力が新しい日本酒造りそして鑑評会での好評価にもつながっています。そんな福島の会津若松にある榮川酒造は豊富な水と肥沃な大地が良質な米を産し、酒造りには絶好の条件を備えた場所にある酒蔵です。明治2年創業で、酒造会社名にもある榮川・純米大吟醸が非常に品のいいリンゴ系大吟醸の華やかな香りを醸し出し人気です。榮川が味を左右するともされる仕込み水に使用している清冽な湧水が酒質のやわらかさとなめらかさにそのまま生きています。最良の水と環境を求めて創業地から現在の場所に醸造蔵を移転し、設備の近代化を進める一方で、酒造りの根幹となる部分は手造りで丁寧に造っています。
旨口の日本酒をかもし続ける酒蔵
郡山市にある笹の川酒造は創業以来240年あまり、甘い、辛いに偏ることなく旨口の日本酒を造り続けてきた酒蔵です。創業後、湖南地区から会津に向かう衰退により、発展が期待できそうな現在の郡山市に場所を移しました。酒蔵のある安積平野は明治の開拓事業により米の産地になり食味も全国トップクラスの米を産出しています。この福島県の中通り地区は寒暖の差が顕著な地域で旨口型の日本酒が多い地域です。南部杜氏による酒造りをしており、南部流の味わいで柔らかくバランスのいいきれいな酒造りをしています。水は自社水を使用し、最近では福島県が開発した酒米、夢の香と同じく県が開発した酵母、うつくしま夢酵母を使用した日本酒を手掛け、その可能性を模索しています。
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