カルチャー  カルチャー 2018年5月8日 更新 お気に入り追加 0

母の日にお花でできた日本酒を

Kosuke Takayanagi Kosuke Takayanagi

〜日本酒愛の伝道師〜 国際唎酒師&SAKE DIPLOMAの高柳宏介が提案する美味しい日本酒のある生活。Instagramでは@sake_evangelist としてオススメの個別銘柄やお店の紹介をしています。さて今回は、母の日のプレゼントに使ってみたい花酵母で造られた日本酒にフォーカスしてみようと思います。

花酵母って何?

日本酒は皆さんご存知の通り「米、麹、水」でできているとされています。しかし、味わいや香りの点で、最も大きな働きをしているのが、実は「酵母」なんですね。

そんな酵母、基本的には醸造用に培養されている「6号、7号、9号」などが使われますが、近年、ベゴニア酵母(BK-1)やナデシコ酵母(ND-4)などの花の名前がついたものが出るようになりました。

酵母は一般的に日本酒の醪の中から採取・培養されるのですが、花酵母は花の蜜から酵母を採取・培養された天然の清酒酵母でして、それぞれ非常にフルーティーで華やかな香りを出すタイプが多く、心地よい香りや味わいが楽しめます。

一つ誤解がないようにお伝えしておくと、花酵母で造られた日本酒から「花の香り」はしません!

しかし、日本酒のポテンシャルを大きく引き出してくれる花酵母の出現によって、日本酒の味わいは格段に広がりを見せたと言ってもよいかもしれません。
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プレゼントに花酵母の日本酒を

プレゼントに花束を渡すのはまだ恥ずかしい。けど、ちょっとそういうこともしてみたい。。。そんな気持ちを抱えている人や、日本酒好きな人に何かプレゼントしたいと考えている人に朗報です。

花酵母の日本酒をプレゼントするメリット
① 製品自体のクォリティがちゃんと高い
② 花言葉の意味を乗せることができる

日本酒として美味しいのは当然ですが、それ以上に「花言葉」が大事になります。これは通常の日本酒にはできないストーリーの作り方です。

美味しく日本酒を楽しんでもらいつつ、そこに使われた花酵母の花言葉の意味を乗せてプレゼントする。ちょっと素敵じゃないですか?
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それぞれの花言葉

では今現在一般的に使用されている花酵母はどんなものがあるのか、それぞれの花言葉は何か。それを見てみましょう。

・カーネーション酵母
→母の愛情

・イチゴ酵母
→幸福な家庭

・ナデシコ酵母
→いつも愛して、純粋な愛

・ベゴニア酵母
→愛の告白

・ツルバラ酵母
→愛、いつも美しい

・月下美人酵母
→はかない美、繊細

・マリーゴールド酵母
→健康

・カトレア酵母
→優美

・ツツジ酵母
→愛の喜び、自制心

・コスモス酵母
→調和

・アベリア酵母
→謙譲

・シャクナゲ酵母
→威厳

・日々草酵母
→友情、楽しい思い出

・ヒマワリ酵母
→敬慕、あなたは素晴らしい

それぞれこんな意味合いがあります。現在はこれ以外にも多様な花酵母が生まれてきています。気になった方は是非調べてみてください。

これらの酵母を使用した日本酒は一般に出回っています。お探しの際には酒屋さんに出向き、「花酵母の日本酒を探しているんですが」と言えば大丈夫です。

ちなみに母の日、王道にカーネーション酵母も勿論素敵ですが、それ以外の花酵母の日本酒を送るのもよいと思います。

要は気持ちです!

日頃の感謝や思いの丈を花言葉に乗せて贈ってみてはいかがでしょうか。

それでは今宵も美味しい日本酒をお楽しみください。
〜日本酒に愛を、酒飲みに幸せを〜
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