カルチャー  カルチャー 2017年2月19日 更新 お気に入り追加 0

日本酒にもお酒の神様がいる!酒神(しゅしん)を祀るのは?

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

お酒の神様というとギリシャ神話に登場する「バッカス」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、 実は日本酒にも神様がいます。 古来より言い伝えられている酒神(しゅしん)についてご紹介しましょう。

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日本人は昔からお酒に絡んで神様との接点を持ってきた!

お正月にお神酒(おみき)を飲む人もいるでしょう。
祭礼の終了直後に口にするお神酒には、神様に供えられ、
霊が宿ったお酒をいただくという意味があります。
このお神酒には日本酒が使われることが多いのですが、
このように私たち日本人は昔からお酒の神様との接点を持ってきました。
酒神(しゅしん)を祀った神社として三大と称されているのが、
大神神社(奈良)・梅宮神社(京都)・松尾神社(京都)です。

日本三大酒神神社ではどんな神様が祀られているの?

日本三大酒神神社で祀られている酒神(しゅしん)は大物主(おおものぬしのかみ)、酒解神(さけとけのかみ)、大山昨神(おおやまぐいのかみ)です。
大物主大神には毎晩酒の宴をしたという言い伝えがあり、
酒解神には子どもが生まれたときにお酒で祝ったという言い伝えがあります。
このように、これらの酒神は大のお酒好きであったことがうかがえます。
中でも、室町時代から「日本第一酒造神」と呼ばれる大山昨神は酒造業に優れており、
お酒を飲むだけでなく、酒造の神としても崇敬されています。
このため、松尾神社にある霊泉「亀の井」の水を醸造の時に加えると、
酒が腐らないと伝えられており、現代においても朝から夕方まで水を汲む人の行列が絶えません(衛生面のことを考えて、中には水の中に砂が入ってしまわないようにフィルターをとおして水を汲むなど自分たち独自の工夫をしている方もいます)。
お酒好きの神様たちだからこそご利益があるのかもしれません。
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