6月発売のロンドンから生まれた日本酒が登場！

日本酒の魅力に取りつかれたあまり、ロンドンにて自分の手で日本酒づくりに挑戦をしている2人組がいます。
イギリスはロンドン南東部に位置するペッカム・ライ駅。
この駅付近は醸造所や印刷スタジオが並ぶ倉庫街として知られています。
その一角にある醸造所「Kanpai」では2人の英国人が日本酒づくりに精を出しています。
その2人とは日本酒愛飲歴15年というトム・ウィルソンさんとルーシー・ホームズさん。
もともと大のお酒好きだった2人は自国にて日本酒の魅力にとりつかれ、そのファン歴は15年にもなります。
そして2014年に日本を観光で訪れ、さまざまな酒蔵を見学しました。
本場の日本酒に感激した2人は帰国後に自宅で醸造を趣味で始めました。
当初はただの趣味程度の日本酒造りでしたが、2017年の2月にトムさんは再び日本を訪れ本場の酒造技術を学び、ついに趣味が高じて醸造所を借り、その場所を「Kanpai」と名付けました。
Kanpaiで製造された日本酒は夏が訪れる7月に市場に出回ることを目標に、発売を夏の一歩手前の6月に設定しました。

ビール・ワインと異なる日本酒をつくることは、トムさんとルーシーさんにとっては苦労の連続でした。
日本酒は日本の恵まれた土壌によって生まれるもの。
環境がまったく違うロンドンで美味しい日本酒をつくりだすために醸造用タンクを特注で用意する、ロンドンの硬水に合わせた酒造を試みるなど、2人は試行錯誤を繰り返しました。
そしてついにロンドン生産のオリジナル日本酒「Kanpai」を2017年6月中旬に発売されることが決定されました。
種類は純米酒である「Pure Junmai Sake」とにごり酒「Cloudy Nigori Sake」の2種です。
Pure Junmai Sakeは本場の日本酒を彷彿させるマイルドな香りときれの良い口あたりが特徴、そしてCloudy Nigori Sakeは、甘さのあるまろやかさが際立ち「食後にチョコレートと一緒にぜひ」とトムさんは自信を持ってすすめています。
この2種のお酒は今後ロンドン各地のお店でも、1本330ml・15ポンド程度の料金で販売される予定です。
これから暑くなる7月・8月は冷えた日本酒がロンドンを席巻する予感です。