アイテム  アイテム 2018年3月18日 更新 お気に入り追加 0

山形県の日本酒酒造を3つご紹介します!

◆SAKEPRO編集部◆ ◆SAKEPRO編集部◆

山形県は豊かな自然に囲まれ、名水の宝庫とも言われる地であり、気候や風土を生かした様々な銘柄のお酒を造っています。 54もの酒造が山形県に集まり、高級酒である吟醸酒の出荷も東北の中ではシェア4割と高い割合を占めています。 そんな山形県ですが、数多くある酒造からオススメの酒造3か所を紹介します。

山形県のオススメ酒造その1

山形県のオススメ酒造1つ目としてご紹介するのは「冨士酒造」です。
山形県鶴岡市大山にある1778年に創業した老舗の酒造です。JR羽越本線羽前大山駅から10分ほど歩いたところに位置しています。
冨士酒造の代表銘柄を「栄光冨士」といい、10号酵母というふくよかな香りをもつ酵母と高温糖化酒母という糖化を急速に行うため、また、雑菌を取り除くために55~58℃に仕込み、酒母を純粋に育成するという造り方にこだわるだけでなく、仕込み水には日本一綺麗な水道水と言われる鶴岡の地下水が使用されています。
栄光冨士の代表作として、お米の甘さを感じつつ、香りと口当たりの良さ、キレも兼ね備える「古酒屋のひとりよがり」があります。
古酒屋のひとりよがりという日本酒は、蔵人たちが、自分たちが飲みたいと思うお酒を造ろうと考えて生まれたお酒です。
このお酒によって栄光冨士という銘柄が人々に知れ渡るようになりました。
冨士酒造では、基本と伝統を守った手法でお酒の製造を行うことに加え、最新技術も取り入れて新旧を融合させた酒造りに取り組んでいる酒造です。
事前の予約を行えば、酒造内部の見学も可能で、日本酒を試飲することもできます。

山形県のオススメ酒造その2

山形のおいしい日本酒を販売|株式会社 渡會本店 (5606)

山形県のオススメ酒造2つ目としてご紹介するのは「渡會(わたらい)本店 」です。
ここも冨士酒造と同じく、山形県鶴岡市大山にある酒造で、1615年創業の老舗酒造です。
徳川二代将軍秀忠の時代にはすでに酒造りをしていました。
自社の酵母と、酒造に適したお米を使い、清浄水で造り出される日本酒は、バラエティー豊かな酒質と評判を受けるほどです。
代表銘柄はとろっとした舌触りとぎゅっと詰まったコクのある「出羽ノ雪(でわのゆき)」とフルーティな香りと程よい甘さがある「和田来(わたらい)」があります。
渡會本店では酒造見学はできませんが、併設されている「出羽ノ雪酒造資料館」で酒造りの方法や歴史、酒造りに使用される道具などの展示を見て、酒造りについて学ぶことができます。
渡會酒造には、酒造が持つ高い技術を学ぼうと他の酒造の人や夏目漱石など、酒造りに関係のある人から文人、偉人などの直接酒造りをしたい人まで、多くの人が訪れていたことを証明する数々の資料も見ることができます。
酒造りの手法や歴史について学びたい日本酒好きの方に、より日本酒に興味を持ってもらえるでしょう。

山形県のオススメ酒造その3

純米蔵 樽平酒造株式会社 (5610)

純米蔵 樽平酒造株式会社 (5611)

山形県のオススメ酒造3つ目としてご紹介するのは「樽平(たるへい)酒造」です。
米沢市に隣接する山形県東置賜郡川西町にあり、元禄年間である、1695年頃に創業された酒造で、300年余りの歴史があります。
「本物の日本酒」を目指し続け、昔ながらの製法で造る品質にこだわりぬいた純米酒のみを造っています。樽平酒造で造られる日本酒は全て無炭素ろ過で造られ、本酒本来の色や風味には特徴があります。代表銘柄は辛口の「住吉」、旨口の「樽平」であり、この他にも、個性ある日本酒を出荷している酒造です。その特徴ある日本酒にクセになる人もいるようです。
酒造は国指定の文化財にも指定されており、無料で見学をすることができます。なお、酒造見学のあとには、試飲もできます。
また、樽平酒造が所有している「掬粋巧芸館(きくすいこうげいかん)」では、東洋陶磁や書画などが収められており、なかには国や県指定の重要美術品もあります。
人気漫画の「美味しんぼ」で「住吉」が紹介されたほか、NHKテレビドラマ「蔵」の収録も行われたことがある酒造です。

山形県の酒造に出掛けよう!

ここでは、山形県のオススメ日本酒酒造として3つの酒造をご紹介しましたが、それぞれの酒造によって造られる日本酒には特徴がありますね。
今回ご紹介した以外にも山形県には多くの酒造があるので、山形県に行った際には見学してみて下さい。
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