カルチャー  カルチャー 2017年8月2日 更新 お気に入り追加 0

ANAの機内やラウンジで出される「日本酒」、この日本酒にはこだわりの選定方法がある

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

ANAの機内やラウンジで提供される日本酒の選定には、ブラインドテイスティング方式が採用されています。 これは、瓶のラベルを見えないようにして選考するもので、ANAの日本酒に対する特別な思い入れが感じられます。 機内などで出される日本酒は、良い物の中から、更に選び抜かれた物だということを知っていましたか。

ANAの機内やラウンジでサービスされる日本酒の選定、その裏側とは?

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ANAの機内やラウンジでサービスされる日本酒の選定は、だいたい1年前から準備されています。
1年後の日本酒を決定する為に、毎年5月から選考会に出品する日本酒の銘柄の登録がはじまります。
日本の北から南まで1都1道2府43県のうち、28の都府県から約140の銘柄の登録があり、そのうち書類の審査をパスした約半分を、選考会で最後には13銘柄にまで選んで決めていきます。
選考会では、機内食を企画し作る「ザ・コノシュアーズ」のグループの中の一人で、居酒屋紀行シリーズで知られる太田和彦さんをはじめ、ANAの機内食の商品企画と商品開発を行うケータリングサービスの料理長や、客室乗務員などだいたい20名で審査が行われます。
そして、最後にファーストクラス・ビジネスクラス・ラウンジなどに分け、それぞれにテーマを決めて、それぞれに合う日本酒を決定します。
日本酒を飲み慣れない外国の人達にも、日本酒の味・スッキリとした辛口・甘い果実のようなフルーティな香り・旨味とコク・おいしさを楽しんで頂けるような上質の良い物を意識的に選んでいます。
また、飲み方の違いもあり、それを考慮した選定をしています。

ANAが機内やラウンジでサービスする日本酒の選定会を開催

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ANAの機内食を引き受けるケータリングでは、1年に1回、機内やラウンジでサービスする日本酒を選ぶ選定会を社員が行なっています。
今回は、来年サービスされる日本酒の選定会が実施されました。
国際線では、外国人に日本酒を慣れてもらえるように美味しく飲み易い日本酒を選定することが狙いとなりました。
今回の選定会には、日本酒の新しいものが用意されました。
最近の日本酒を揃え、女性に美味しい・女性に飲みやすいと思われることを重視しました。
また、外国人は日本酒をゴクゴク飲むので、日本人のように少しずつ口を付けるような、飲み方ができる日本酒を考慮しました。
選定会では、国際線・国内線・ラウンジ・クラス・路線のフライト距離・運航時間帯などに分けて試飲を行ないました。
この日の日本酒は、だいたい350銘柄が集まりましたが、書類を審査した結果、33銘柄になりました。
この33銘柄は、各テーマごとに3銘柄位に絞られます。
選定会のメンバーは、ANAの社員・ANAの役員・キャビンアテンダント・コンシェルジュ・ANAケータリングなどの30名でした。
今回の選定にあたっては、点数だけでなく、コメントなどからも判断され決定されます。
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