アイテム  アイテム 2018年3月27日 更新 お気に入り追加 0

海外で人気!日本酒の種類3選をご紹介します

◆SAKEPRO編集部◆ ◆SAKEPRO編集部◆

「日本の酒」と書く通り、日本人になじみのある日本酒ですが、海外でもうどんや寿司などの日本食が人気になるにともなって日本酒も受け入れられるようになりました。 ここでは、海外で人気のある日本酒ということで、海外で売れている日本酒の種類から3つを紹介します。

海外で売れている日本酒3選~その1~

海外で売れている日本酒の種類3選のうちの1つ目は、「男山(おとこやま)」です。
北海道旭川市にある、男山株式会社が製造しています。
男山株式会社の全身である山崎酒造という酒造が1887年に北海道で酒造を創業したのが始まりで、その後、「木綿屋」本家の山本家より『男山』を正統継承したことにより、現在でも男山の醸造が行われています。
男山は、江戸時代には幕府の官用酒として扱われ、当時人気であった歌舞伎や浮世絵にも登場するほどの日本酒でした。
日本百名山にも入っている大雪山の万年雪から染み出る伏流水と酒造に適した米、そしてこだわりの精米歩合に北の大地特有の寒さがある気候風土により造られた男山は、お米の旨味を残しつつ切れ味の良い辛口のお酒です。
モンドセレクションにおいて、日本酒では世界初の金賞を受賞し、以後、40年にわたって受賞し続けています。
その後は、アメリカをはじめ、20か国以上に輸出するまでになり、海外でも売れている日本酒の種類の1つです。
所有する「男山酒造り資料舘」では、江戸時代の資料をはじめ、酒造りの道具も展示されています。
仕込みの時期には酒造りの様子も一部見学することも可能です。
男山株式会社 (5526)

海外で売れている日本酒3選~その2~

海外で売れている日本酒の種類3選のうちの2つ目は、「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」です。
JR越後湯沢駅より徒歩5分、新潟県南魚沼郡湯沢町にある白瀧酒造で造られています。
白瀧酒造は、1855年に創業され、旅人や行商人を相手に酒を提供していた酒造です。
100近くの酒造がある新潟県の、酒造りに適した気候風土を生かすことに加え、世界有数の豪雪地帯である新潟県魚沼地方にあるという特徴を生かし、自社敷地にある3本の井戸から直接くみ上げる軟水によって、白瀧酒造こだわりの酒質を造り出しています。
「上善如水」という銘柄は中国の老子の言葉である、「最上の生き方は水のようである」から付けられ、水のようにピュアな酒造りを目指している酒造でもあります。
銘柄通り、口当たりは雪解け水のようにすっきりしているものの、切れ味を兼ね備え、あらゆる料理に合う造りになっている純米酒です。
さわやかで甘みもあり、日本酒を飲みなれていない人でも飲みやすい口当たりであらゆる人から支持されている日本酒といえるでしょう。
なお、白瀧酒造の酒蔵は、事前予約をすれば見学可能です。また、本社内にあるショールームでは無料で試飲を行うこともできますよ。
白瀧酒造株式会社 (5527)

海外で売れている日本酒3選~その3~

海外で売れている日本酒の種類3選のうちの3つ目は、「五橋(ごきょう)」です。
東京都の日本橋・長崎県の眼鏡橋と並ぶ、日本三名橋の1つである錦帯橋がある山口県岩国市にある酒井酒造で造られています。
酒井酒造は1871年に創業しました。5連のそり橋である錦帯橋から名付けられた「五橋」は、錦川の伏流軟水と契約栽培の山田錦で仕込まれ、自然な甘さとフルーティな香りですっきりした味わいのある日本酒です。
「五橋」は、コンピュータで制御されたもろみの管理がおこなわれるほか、-5度の氷温貯蔵の生酒タンクを導入したり、真夏でも生酒の仕込みができるようにするための空調設備を整えるなど、伝統を守りつつ、時代に合った技術も取り入れながら酒造りを行う酒井酒造の技術力と共に生まれました。
五橋のおいしさを出すために、酒井酒造は契約栽培地に自家精米所を移設するなど、お米へのこだわりだけでなく、製造場内にある深さが10m、30m、40mと異なる井戸よりくみ上げた水を使用するなど、水へのこだわりも強く持っています。
たくさんのこだわりを持つ酒造から生み出された日本酒は国を超えても支持されています。
 (5536)

海外でも人気の日本酒は、こだわりのある日本酒だった。

海外で売れている日本酒の種類の中から3選と題して3つの日本酒をご紹介しました。
どの日本酒も造り方や品質にこだわりがあり、日本だけでなく海外でも支持を集めるにふさわしい種類の日本酒ですね。
今回ご紹介した3選以外にも海外で人気のある日本酒はあるので、ぜひ調べてみて下さい。
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