カルチャー  カルチャー 2016年12月27日 更新 お気に入り追加 0

グッドデザイン賞に認められたオシャレな日本酒

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

日本酒のデザインというと、良く言うと「古風」、悪く言えば「古臭い」そんな風に思われる方結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。ですが最近はそのイメージが見直され、海外でクールジャパンと呼ばれ、グッドデザイン賞を受賞する日本酒も数多くあります。そんなグッドデザイン賞を獲得した酒蔵をいくつかご紹介します。

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2016年度グッドデザイン賞を受賞「錦鯉」

まずは、2016年度グッドデザイン賞を受賞した「錦鯉」をご紹介します。
今代司酒造株式会社の「錦鯉」は、2015年に発売されたばかりの商品ですが、数々のデザイン賞を受賞している日本酒です。赤と白のまだらな模様が印象的なラベルを纏った瓶を横に倒した時に錦鯉の様に見えるように、更に側面を鯉の形に切り抜かれた箱に入れると一際錦鯉だと分かりやすくなるようデザインされています。デザイナーは株式会社BULLETの小玉 文氏。「日本と酒蔵の代表となるような日本酒」を目標として、新潟の飲み終わった酒瓶を机に倒すという古くからある習慣からアイデアを得て作られた作品です。
今代司酒造は1764年に創業された老舗です。 「金魚酒」という薄まった日本酒を揶揄する言葉がある時代にも、今代司酒造では薄めず出荷し続け、「金魚ではなく堂々とした錦鯉」と言われたという逸話もあるほど実直で、新しい日本酒を製造し続ける挑戦する心を忘れずにいる酒蔵です。

2016年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞「剣菱」

続いてご紹介するのは、2016年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞した「剣菱」です。
「剣菱」は1505年より使い続けられている商標で、日本でも有数の老舗酒蔵である剣菱酒造株式会社により造られる伝統的な日本酒の銘です。
象徴的な上下二つの形からなるロゴマークは、上部が男性、下部が女性を象徴とした陰陽和合であるとされ、ロゴマークに宿る霊気と酒魂によって衰えた勢いを盛り返すと言い伝えられており、嘉永2年(1849)から使われていることが文献により分かっています。
このロゴマークが500年もの間かたちを変えずにいること、今も心を揺さぶる優れたデザインであることが評されグッドデザイン賞を受賞しました。
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