カルチャー  カルチャー 2017年10月8日 更新 お気に入り追加 0

日本酒の酒蔵発のクラフトビールが熱いんです!

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

日本酒の酒蔵発のクラフトビールが今注目を集めています。 そのビール作りの歴史は意外に古く、明治時代まで遡る酒蔵もあります。その味も格別であり、ピルスナータイプだけでなく、ペールエールやヴァイツェンのタイプなど様々な種類が作られています。

東京の地ビール「多摩の恵」

多摩の恵(たまのめぐみ) | 石川酒造株式会社 (4891)

最初にご紹介するのは、東京都の石川酒造さんで製造されている「多摩の恵」です。
日本酒の「多満自慢」でおなじみの石川酒造さんですが、ビール作りの歴史は古く明治21年からビールの醸造を開始しました。
当時は東京や横浜など酒蔵の近郊にて販売されていましたが、明治23年に販売を終了していました。その後1998年に再びビール作りを復活させ、今では東京を代表する酒蔵発のクラフトビールとして販売されています。
作っているビールの種類は幅広く、日本で多く作られているピルスナータイプだけではなく、ヴァイツェンやペールエール、ミュンヒナーダークなど様々な種類が製造されています。
また、副原料にブルーベリーを使用したブルーベリーエールや、最大5年熟成可能な瓶内二次発酵ビールであるボトルコンディションなど、様々な商品を開発しています。
また地域限定商品も作っており、東京都昭島市限定で販売している「昭島くじらビール」や、JA東京あおばのプライベートブランド商品である「練馬金子ゴールデン」など、都内の各地域と協力して生産・販売しているビールもあります。

岩手代表世嬉の一酒造さんの「いわて蔵ビール」

いわて蔵ビール – クラフトビール | 世嬉の一酒造(せきのいち) (4892)

2つ目にご紹介するのは岩手県一関市にある世嬉の一酒造さんの「いわて蔵ビール」です。
世嬉の一酒造さんといえば南部杜氏の伝承の技で作られる「大吟醸世嬉の一」等が有名ですが、こちらでも酒蔵発のクラフトビールも製造しています。
こちらのクラフトビールは1995年に製造が開始され、日本酒作りのノウハウと醸造士の経験や知識を合わせて生み出された逸品です。
特にその品質は世界中で認められています。
ヴァイツェンは1997年にモンドセレクション金賞を受賞、金色堂ゴールデンエールは2014年インターナショナルビアコンペティション金賞受賞、レッドエールは2014年インターナショナルビアカップ銀賞受賞等、世界的な大会にて輝かしい成績を残しています。
また、岩手県の沿岸部である三陸特産の牡蠣の殻と身を使って醸造した「三陸牡蠣のスタウト」や、一関産の山椒の実を使用して作った「ジャパニーズスパイスエール山椒」など、その土地の物を使って作るオリジナルビールの開発にも力を入れています。
予約するとビール工場の見学も行う事ができます。
岩手に旅行の際は是非行ってみてはいかがでしょうか。
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