カルチャー  カルチャー 2017年6月25日 更新 お気に入り追加 0

酒蔵を見ることでより深く日本酒の味わいを楽しみましょう

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

新潟県内には約90軒の酒蔵があり、その多くで見学を受け付けています。 日本酒の醸造には良質の水と酒米が必要なことから、酒蔵のある地域は自然に恵まれ、同時に風光明媚な場所でもあります。 日本の原風景を楽しむ意味でも、旅行先として一度は訪れてみたいものです。

いつもの八海山を酒蔵でいただく贅沢

Instagram (3685)

八海山は新潟を代表する地酒の一つで、首都圏の居酒屋でも飲むことができます。
普通に飲めるものをわざわざ新潟まで飲みに行くの?
という意見もありますが、日本酒を愛好する上で、銘酒が醸造される経緯や自然の特徴をぜひ知って頂きたいものです。
観光資源としての価値も十分で、旅行としても楽しめるものです。
八海醸造のある南魚沼市は、米どころとしても有名な場所です。
魚沼産コシヒカリはお米屋さんでも一番高価な銘柄として位置づけられることが多く、酒米についても上質なお米が手に入ります。
水についても、最高峰1778mの八海山の雪解け水や清流を使え、日本酒の重要な二つの要素に杜氏の技術が合わさります。
八海醸造は魚沼の里と呼ばれる施設を運営しており、南魚沼の自然に触れるのはもちろん、1000トンもの雪を保管し、雪中貯蔵庫として最長5年の時間をかけて日本酒を熟成させる八海山雪室が有名です。
清酒八海山が作られる第二浩和蔵は予約を行えば見学をすることも可能です。
カフェや食事のスペースも併設されており、淡麗辛口、オーソドックスな日本酒を楽しみながら、醸造された様子について思いを馳せるのも良いでしょう。

幻の米「亀の尾」を使用した貴重なお酒

Instagram (3686)

新潟ならではのお酒として、久須美酒造が作る清泉をぜひ飲んで頂きたいと思います。
八海山や久保田などとは異なり、取り扱っている飲食店は全国的に多くありません。
清泉の特徴として、特別な酒米が使用されていることがあります。
久須美酒造は、不世出の名米と言われながらも病気に弱く、使用されていなかった酒米「亀の尾」を復活させ、大吟醸生貯蔵酒を完成させました。
酒米を自家栽培するのは戦後では久須美酒造が初めてです。
漫画「夏子の酒」でも酒作りへの情熱が描かれ、ドラマ化もされたことでその人気に拍車がかかりました。
毎年出荷されるようになってから35年近くが経過し、亀の尾を使用する他の酒蔵も出てくるようになりましたが、元祖の銘柄として地元の方から支持を集めています。
旅行先ならではの日本酒としては外せない銘柄と言えるでしょう。
品のある香りと、まろやかな味わいが特徴です。
特定の銘柄を決めて新潟に赴くのも良いですが、越後湯沢駅構内では96もの銘柄の利き酒ができます。
ビギナーの方や広く日本酒を楽しみたい方はここでお目当ての銘柄を見つけても良いでしょう。
8 件

この記事のキーワード