『恵方巻き×日本酒』季節の催しを最高に美味しく楽しむ

諸説ありますが、要するに節分の日に縁起の良い巻きずしを食べましょうということですね。
作法に関しても解釈はそれぞれ。大まかに分けると
① 恵方を向く（2018年は南南東）
② 願い事を念じながら黙々と一気に食べる
③ 切ることは縁起が悪い

さてここでちょっと考えてみます。。

どうせ噛み切っているのだから切ることは然程重要じゃないのでは？
調べてみても明確に一気喰いするメリットはなさそう（健康的にも）。

そこで！どうせならせっかくの美味しい恵方巻きをもっと美味しく楽しもうじゃないですか！！
そんな思いを胸に、日本酒と恵方巻きをどちらも美味しくいただく方法を考えました。
恵方巻きを作る人にも、食べる人にもハッピーなこちらの企画です。
そんな健全な欲張りの皆さんに向けてとっておきの楽しみ方をご紹介したいと思います。

はい、思い立ったらすぐ行動。というわけで、

Q：恵方巻きの具材は何がオススメ？
A：なんでもアリ！七福神にあやかる7種類が良いかと

Q：買ってくる？それとも作る？
A：どちらでも！食べたいものを選べばOKです！

Q：どんなお酒を合わせたらいいだろう？
A：せっかくなので少し真面目に相性を考えて見ましょうか

① 甘い旨い芳ばしい王道恵方巻き
→甘い卵やアナゴのタレに合わせるイメージ
「香り穏やか、お米の旨味が膨らむようなちょっとボリュームがあり、
余韻も優しく伸びるタイプ」を余韻の増幅装置として

② マグロやサーモンThe 海鮮系恵方巻き
→お寿司に合わせるようなイメージ
「香りは控えめ、旨味が程よくあり、スッキリとキレの良いタイプ」の王道スタイル

③ 断然肉派！牛肉こってり系
→甘辛な味付けと油に合わせるイメージ
「上品な熟成で旨味が乗りスパイス香も感じられる古酒タイプ」を追いダレ的に使ってみます

④ 野菜が好きですサラダ恵方巻き
→シャキシャキ感やマヨネーズに合わせるイメージ
「ビネガーっぽいニュアンスのある酸が立って旨味のあるタイプ」ドレッシング的な感覚で

⑤ 我が道をゆくオリジナル恵方巻き
→そんなあなたは自分が飲みたい！と思う日本酒を！
「これが飲みたい」その気持ちがお酒を美味しくしてくれます。

これらはあくまでも一例ですが参考にしてみてください。
自分で選んでみるもよし、お店で選んでもらうもよし。
皆さんが好みの一杯と出会えますように！

さて、準備万端、モノが揃えば後は食すのみ。
せっかくですから、ちょっとお作法など加えてみて、あえて形式張ってみるのはどうでしょうか？
普段の食事とは少し違う感覚で楽しんでみたいと思います。

普段は自由なお酒と食事を今日はちょっと格式張って飲んでみる。
それだけで、きっと今までとは違う一面を発見できます。

【お作法】
一、一切の言葉を発さず、ひたすらに食と酒に神経を集中させる
一、2018年の恵方、南南東を向いて心を落ち着かせる
一、まずは一杯、選んだ日本酒に感謝しながらいただく
一、香り・味わい・余韻を黙って感じる
一、ひと口、大きく恵方巻きにかぶりつく
一、恵方巻きをじっくりと味わう
一、日本酒を一杯、恵方巻きとの相性に思いを巡らせる
一、恵方巻きと日本酒、ただゆっくりと目を閉じ黙して味わう
一、恵方巻きを食べ終わるまで繰り返す

以上を一連の動作としてゆっくりと静かに日本酒と対話してみてください。
きっと、普段何気なく飲んでいる日本酒の新しい魅力に出会えます！

何より、恵方巻きを食べている間は願い事をしながら食べるのがよしとされています。
ということは、お酒に感謝をしながら飲むということはこれから先も美味しい日本酒に
出会い続けられそうな気がしませんか！？

日本酒が好きなあなた、今年の節分はこの「恵方巻き×日本酒」に興じてみるのはいかがでしょうか。
慣れた方なら、日本酒をお燗にしてもよさそうですね。

さて今月は従来の恵方巻きのルールの枠を超えたご提案をさせていただきましたが、
日本酒は自由です！どんな楽しみ方でもOK！！

これからも季節の催しと絡めて日本酒文化をより楽しんでいただける話題を
発信していきますので、よろしくお願いします！

〜日本酒に愛を、酒飲みに幸せを〜