米・米麹・水だけが原料の特定名称酒
日本酒には製造方法や原料によってさまざまなに分類されます。特定名称酒とはラベルに特別な名称がない普通酒以外の8種類を指しており、例えばAという銘柄でも純米酒A、本醸造Aというように銘柄と同時に名称がつくのでこれから日本酒を飲んでみようという人には何がどう違うのかわからずに迷ってしまうのは当然です。その8種類の中でも、基本原料の違いで4種ずつに分かれます。米、米麹、水だけが原料なのが純米酒、特別純米酒、そして純米吟醸酒と純米大吟醸酒です。共通しているのは炊き立てのお米、つきたてのお餅など米や穀類のふくよかな香りと深みのある味わいです。麹米使用割合は共通して15パーセント以上で、精米歩合は50から60パーセント以下など様々です。
規定量の醸造アルコールが加わった特定名称酒
米・米麹・水に加えて規定に基づき、醸造アルコールが加わった特定名称酒とは本醸造酒や特別本醸造酒、吟醸酒や大吟醸酒を指します。醸造アルコールを加えていない日本酒と比べると純の文字がつかないというのは明らかです。醸造アルコールとはでんぷん質物や含糖質物から醸造されたアルコールになります。もろみにアルコールを適量添加すると香り高くすっきりとした味になり、さらにアルコールの添加には清酒の香味を劣化させる乳酸菌の増殖を防止するという効果もあります。吟醸酒や本醸造酒に使用できる醸造アルコールの量は白米の重量の10パーセント以下に制限されており、華やかな香りで、ツヤのある味わい、すっきりとした後味などが特徴です。
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