カルチャー  カルチャー 2018年1月16日 更新 お気に入り追加 0

西日本でおすすめな辛口の日本酒三選

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

西日本では辛口できりりとした味わいのある銘柄の日本酒がいくつもあります。 辛口として全国的にも有名な日本酒の代表格が三種類あるので、その特徴や味わいについて知っておきましょう。 それぞれに個性があるので違いを知ることが大切です。

超辛口の創始者とされる春鹿

冬のしぼりたて新酒特集 春鹿 今西清兵衛商店 (5281)

日本酒の辛口の指標として用いられるのが日本酒度ですが、これが非常に高くて辛口なお酒のことを超辛口と言う傾向が生まれてきました。
この呼び名の創始者とされているのが春鹿であり、純米超辛口は日本酒度がとても高いのが特徴です。
西日本の奈良県奈良市にある酒造として古い歴史を持ち、辛口の極限がどの程度かということを毎年吟味してきた結果として春鹿純米超辛口が生み出されました。
奈良の地酒としての知名度が高く、地元の日本酒飲みの間では辛口の日本酒と言うと春鹿のことを指すというほどによく知られています。
辛さを追求しながら、五百万石の淡麗な米の味わいを感じさせられるように仕上げてあるため、口に含むと米の旨さが感じられます。
そして、飲み込むと口の中に残るのはきりりとした辛さであり、辛口好きの人であれば誰もにおすすめされているのが特徴です。
洗練された辛口の味わいは食事との相性が良く、特に魚介類を使った料理や和風の出汁を効かせた日本料理、蕎麦やうどんなどにもおすすめの日本酒として知られています。

辛口の日本酒にこだわりのある酔鯨

西日本を代表する辛口の日本酒の酒造として知られているのが酔鯨酒造です。
高知県高知市にある酔鯨酒造では醸している日本酒が全て日本酒度が高い辛口になっています。
その中でも西日本を代表する屈指の辛口としておすすめなのが純米吟醸岡山雄町です。
酔鯨の日本酒の中では唯一岡山産の雄町を使用している銘柄であり、辛口の布の良さの中に酸味の強さと旨味をバランスよく生み出して調和させてあります。
口に含んだ瞬間には純米吟醸ならではの吟醸香が感じられ、それと共に穏やかな酸味の刺激があるのが特徴です。
口に含んでいるとだんだんと旨味を醸し出し、飲み込んだ後には爽快感を伴う辛口ならではの美味しさが感じられる仕上げになっています。
料理と合わせる際にはやはり日本料理が合いやすい傾向がありますが、芯が強いことから味付けの濃い料理とでも合わせることが可能です。
日本酒の旨さと辛さのバランスがあることから、単独でも楽しむことができる日本酒です。
四国を代表する辛口の日本酒としておすすめの一本となります。

日本酒度は低くても辛口の黒松剣菱

極上黒松剣菱 | 商品のご案内 |  剣菱酒造株式会社 (5283)

日本酒度を指標として辛さを評価することはよくありますが、西日本には日本酒度が決して高くはないのに飲んでみるとはっきりと辛口だと感じられる日本酒もあります。
その代表として全国的に人気があるのが黒松剣菱です。
兵庫県神戸市に蔵を構える剣菱酒造が500年以上の歴史をかけて醸してきた日本酒であり、辛口でありながらも旨味が強くて飲みごたえのある仕上がりになっています。
口に含んだ時点で辛口の味わいが広がり始め、飲み終わるまで終始キレの良さを主張し続けるのが特徴です。
コクがあってゆっくりと味わって飲むのに適しています。
灘には比較的辛口の酒造が多くありますが、歴史の長さと安定した品質の高さ、全国への流通を行っている販路の広さから高い人気がある銘柄です。
単独で旨味を味わえることに加えて、繊細な料理の味を損なうこともなく、味の濃い料理とも対抗できる万能性があるため、常備酒としているケースも少なくありません。
アルコールの感じが強いことから古来からの日本酒を好む人にとっても魅力のある一本です。

個性の強い西日本の辛口日本酒

西日本で醸されている辛口の日本酒はそれぞれに個性があるため、好みによっておすすめのものも異なります。
ここに掲げた三つの銘柄は辛口の印象が強い以外には全く異なる特徴を持っているので、実際に試飲してみて違いを確認するのが大切です。
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