カルチャー  カルチャー 2017年11月28日 更新 お気に入り追加 0

日本酒における古酒とは!?基準てあるのかな?

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

ワインやウイスキーにはヴィンテージ、泡盛には古酒(クース)と呼ばれる長期間熟成させたお酒が存在し、人々を魅了しています。 日本酒にも古酒という長期熟成させたお酒が存在しますが、まだあまり知られていません。 日本酒の古酒とはどのような物なのでしょうか。

日本酒の古酒とはどのようなものなのか

 (5217)

日本酒において、古酒とはワインやウイスキーのように明確な基準がありません。
純米酒や本醸造酒などの特定名称酒ではないため、酒造メーカー側で独自に定義して販売されています。
ですので熟成年数も異なり、1~2年程度で出荷している物や何十年も熟成させてから出荷されるものまで様々です。
また、名称も「古酒」だけでなく「熟成酒」や「秘蔵酒」など様々な名称で売られています。
では、熟成によってどのような味に変化していくのでしょうか?
日本酒が熟成されていくと、重く濃い味わいとなり、香りも芳醇な豊かな香りへと変化していきます。
また、熟成の過程で程よい酸味や苦みが生まれる事もあり、よく「紹興酒の味に似ている」と感じる方がいるのはそのためです。
その独特の味や香りによって好みは分かれますが、一度ハマるとその奥深い世界に魅了されていきます。
また、古酒は昔から酔いざめ爽やかであると言われています。
熟成の過程でエチルアルコール分子を囲む水の集合が大きくなります。
また、水の分子の集合の隙間にアルコール分子が入り込みます。
それにより、エタノールの刺激が緩和され味もまろやかになり、二日酔いを防止します。

おススメの日本酒の古酒

達磨正宗 十年古酒 | 日本酒・古酒の蔵元「達磨正宗」 (5216)

日本酒の古酒は様々な酒造から販売されており、その味わいは千差万別です。
その中でもおススメの古酒を紹介します。
おススメの古酒は岐阜県にある白木恒助商店さんの「達磨正宗十年古酒」です。
長良川の支流である武芸川の伏流水で仕込んでおり、古酒専用のタンクでじっくりと長期間熟成させています。
こうして10年以上熟成させた古酒を絶妙にブレンドして仕上げています。
まず驚くのがその見た目です。
お酒の色は上質な琥珀のような深いブラウン系の色みになっています。
そしてその味はとても深く、適度な酸味と奥が深い旨味、甘くスパイシーな香りの後に、後半は程よい甘味を感じる事が出来ます。
お料理との相性では、味の濃い中華料理や脂身のあるお肉料理など、こってりとしたお料理によく合います。
また、チーズやチョコレート、ドライフルーツと合わせるのもおススメです。
また、この「達磨正宗十年古酒」はJALの国際線ファーストクラスにて機内サービスドリンクとして3年以上採用されてきた経歴があります。
世界的にも評価が高まっており、日本が世界に誇れる熟成酒として注目されています。
7 件

この記事のキーワード