カルチャー  カルチャー 2017年2月21日 更新 お気に入り追加 0

酒蔵経営者の高齢化が進む!日本酒存続のカギは20代!?

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

日本酒は古くから愛され、外国にもファンがいるほどの伝統的なお酒です。 しかし、そんな日本酒を製造する酒蔵経営者を取り巻く問題があるのを知っていますか。 今回は酒蔵経営者にかかわる問題について紹介します。

 (2185)

進展する高齢化と後継者不足が深刻!

酒蔵経営者に関する問題として避けられないのが「高齢化」と「後継者不足」です。
特に杜氏と呼ばれる日本酒の作り手は年々減っており、
20代の酒蔵経営者は非常に少ないのが現状です。
杜氏の平均年齢は70歳を超えているとも言われており、
職人たちの高齢化も問題となっています。
その理由はいくつかありますが、大きな要因としては杜氏の専門性が挙げられるでしょう。
日本酒の製造は古くから継承されているものが多く、精巧で緻密な技術を必要とします。
そのため、後継者を育てるとなると非常に多くの労力がかかります。
日本酒業界に限ったことではありませんが、こうした技術を後継していく職業では若者が不足しているのが深刻な問題となっているのです。

システム化が進み20代でも酒蔵経営者になる時代へ!

高齢化と後継者不足を打開するため、日本酒業界では新たな取り組みが進められています。
それは、技術のシステム化です。
簡単に言えば、これまで経験や勘に頼ってきた杜氏の専門性をマニュアル化して、
誰でも取り組むことのできるシステムにしていくというものです。
これによって、専門的な技術が必要なく、若手が参入しやすい業界へとしていくのが狙いです。
古くからの伝統を引き継ぎながらも新しい風を入れていくという流れが日本酒業界を変えるのではないかと期待されています。
このように若手が少ない酒造業界ですが、将来を見据えて変わろうとしているのです。
5 件

この記事のキーワード