カルチャー  カルチャー 2017年5月10日 更新 お気に入り追加 0

日本酒業界の未来を担う新しい酒蔵

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

日本酒の酒蔵と言うと、数百年の歴史を持っている所も少なくありませんが、次世代を担う歴史の浅い酒蔵も増加傾向にあります。 歴史は浅くてもそれぞれに特徴や個性を持っている酒蔵が多いのも魅力です。 今回はそんな創業して間もない新しい酒蔵についてご紹介します。

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滋賀県にある佐藤酒造

まず一つ目の新進気鋭の酒蔵は佐藤酒造です。
こちらの所在地は滋賀県の長浜市で2009年に会社を設立、2011年にお酒の製造免許を取得した新しい酒蔵になります。
酒蔵の場所探しから井戸掘り、設備の準備まで全て0から行って地道に経営を続けているのが特徴です。
佐藤酒造で作られている代表的なお酒は湖濱(こはま)になります。
このお酒は地元産の山田錦をふんだんに使用して、日本酒作りに最も大切と言われるお水は伊吹山の清水を使っているのが特徴です。
湖濱は日本酒の定番とも言われる純米酒の中でも精米60%の特別純米酒に位置づけられていて、やわらかい口当たりとキレの良さが人気で食事のお供として多くの人から愛されています。
そして地道な努力の結果、過去には酒ソムリエ協会が主催するロンドン酒チャレンジで金賞を受賞するまでになったのです。
佐藤酒造は地域密着をコンセプトに経営を行っていて、地元の活性化に繋がるようにと吟醸酒の酒粕で作ったどら焼きなども製造して地元の和菓子店で販売を行っています。
まだ酒造りとしての歴史は浅いですが、これからが楽しみな酒造メーカーです。

吟醸酒にこだわった酒蔵人気酒造

人気酒造は2007年に創業した次世代を担う日本酒の酒蔵です。
所在地は福島県二本松市で日本酒作りの歴史としてはまだ新しいですが、数々の実績を残しています。
人気酒造の特徴は、何と言っても製造方法と品種へのこだわりです。
伝統的な道具を使用した手作りにこだわった製法で酒造りを行い、造る日本酒は吟醸酒にこだわるといった徹底ぶりとなっています。
こういった酒造りへのこだわりを持ちつつも日本酒の世界のパイオニアになるといった目標も掲げていて、新しいお酒造りのチャレンジ精神も忘れていません。
代表の遊佐氏が考える新しいお酒とは、スパークリングの日本酒や、ワイングラスでも味わえる日本酒です。
こうした新しいお酒を造ることで古くから日本酒を愛好している人達だけでなく、若い女性や外国の人にも気軽に楽しんでもらって、日本酒の魅力を世界に広げていければというコンセプトを持っています。
実際に、人気酒造で作られたスパークリング日本酒はスーパーフォーミュラの表彰式で栓を開けられたという実績もあるのです。
今後の日本酒業界の未来を担う酒蔵として期待されています。
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