カルチャー  カルチャー 2017年7月4日 更新 お気に入り追加 0

世界最大の日本酒品評会SAKE COMPETITIONは、2017年から発砲清酒部門が新設される

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

日本酒だけの品評会であるSAKE COMPETITIONは、6回目を迎えた2017年、発砲清酒部門が新設され、比較的新しい日本酒のジャンルとして、注目を集めるものとなりました。 発砲清酒の概念や規格は、まだ流動的であり興味の尽きないものです。

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SAKE COMPETITION発砲清酒部門で金賞受賞の日本酒は3つ

2017年に新設されたSAKE COMPETITION発砲清酒部門での金賞受賞の銘柄は3つです。発砲清酒部門での出品は、71点でしたから、その中からの選りすぐりとして、3銘柄が選定されたことになります。各部門で10位までが金賞で、それ以下で上位10%までが銀賞です。ただし、新設部門は、3位までが金賞です。
さて受賞した日本酒銘柄ですが、岩手の株式会社南部美人の「南部美人あわさけスパークリング」が1位金賞、神奈川の黄金井酒造株式会社の「発泡清酒SHUSHU」が2位金賞、そして最後に、宮城の株式会社一ノ蔵の「一ノ蔵発泡清酒すず音」が3位金賞、以上3点です。
金賞受賞した蔵元の各種実績を見ていくことにしましょう。
南部美人は、SAKE COMPETITION 2017の純米大吟醸部門でも受賞しており、「純米大吟醸結の香」が4位金賞、「純米大吟醸」が10位金賞です。
黄金井酒造は、全国燗酒コンテスト2016特殊燗酒部門で「盛升純米五年古酒」が金賞を受賞しています。
一ノ蔵は、インターナショナルワインチャレンジで「一ノ蔵 無鑑査本醸造 甘口」が本醸造酒の部で部門最高賞のトロフィーを獲得しています。

SAKE COMPETITION発砲清酒部門での金賞日本酒銘柄を詳しく知ろう

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SAKE COMPETITION 2017発砲清酒部門で金賞受賞した日本酒銘柄の特色を詳しく調べてみましょう。
1位金賞の「南部美人あわさけスパークリング」は、2020年東京オリンピックでの乾杯酒になることを目指したもので、2017年11月から出荷の製品です。
SAKE COMPETITIONへの出品は、発売に先行する出品でした。
2位金賞の「発泡清酒SHUSHU」は、蔵元でも「まさかの2位」と言っているくらいの番狂わせで、この蔵元では、日本酒のほかに地ビール「さがみビール」も醸造するなど、発泡性の酒類に実績を積んでいたことが幸いしたと思われます。
3位金賞の「一ノ蔵発泡清酒すず音」は、発砲清酒として既に好評を博していた製品で、受賞しても可笑しくない製品です。
「すず音」は、シャンパン同様に瓶内発酵による自然な炭酸ガスによって造られるもので、本格的な発泡清酒だと言えます。
アルコール度数は低めに抑えられ、甘味と酸味とを調和させた絶妙な味と、軽く弾ける炭酸ガスの心地良い刺激が好評で、既に多くのファンを獲得している製品です。
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