カルチャー  カルチャー 2018年1月24日 更新 お気に入り追加 0

日本酒と梅酒、両方を作っている酒蔵があることをご存知ですか?

☆SAKEPRO編集部☆ ☆SAKEPRO編集部☆

梅の爽やかな香りと味わいが特徴の梅酒は、ほんのりとした甘みとさっぱりとした飲み口から、特に女性に人気のお酒です。 家庭で作る場合は、氷砂糖にホワイトリカーや焼酎で青梅を漬け込むのが一般的ですが、実は日本酒の酒蔵の中には、日本酒を使った梅酒を作っているところがあるのはご存知でしょうか。

時代に合った新しい形の日本酒を生み出し続ける梅乃宿

鶯の杜 | 梅乃宿のお酒 | 梅乃宿酒造株式会社 (5289)

日本酒と梅酒の両方を作っている酒蔵は、それぞれ歴史のある蔵であり、代々受け継がれてきた知識と技術によって、地元の米と水から素晴らしい味わいの銘酒を作り上げてきました。
その自慢の日本酒に青梅を漬け込むことで作られる「日本酒仕込みの梅酒」は、どれもしっかりとしたコクの中に、梅の華やかな香りと爽やかさが溶け込んだ逸品です。
そんな酒蔵の一つ「梅乃宿」は、明治から続く奈良の蔵です。
伝統ある日本酒の美味しさを追求する一方で、2002年からは海外輸出事業にも着手しました。
本当においしい日本酒なら国境や文化は越えられるという信念のもと、欧米の酒文化と日本酒文化の融合を目指し、カクテルベースとしての日本酒や、ワインを意識した日本酒の開発を行ってきた蔵です。
そんな新たな時代に向けて生み出された商品の一つに「梅乃宿の梅酒」があります。
梅はもちろん地元、奈良県西吉野産のものを使用し、青梅と完熟梅の両方を使って漬け込んでいます。
1800mlあたり約15個分の梅の味わいは、上品かつ軽快な口当たりが特徴です。
また「鶯の杜」は仕込み時の糖類を控えめに抑え、日本酒の自然な甘みと梅の風味に、酸味が調和したこだわりのお酒です。

酒蔵の初代は剣の達人。土地を愛し、新しい試みに挑む気風を今に受け継ぐ池亀酒造

とろとろの にごり梅酒 | 池亀酒造オンラインショップ (5290)

もう一つ、両方のお酒を作っている酒蔵をご紹介します。
こちらもユニークな商品を作ることで有名な、福岡県久留米市の池亀酒造です。
その創業もまたユニークで、初代は久留米藩の師範代で剣の達人と言われた人ですが、筑後川の水を使った新しい醸造法を自ら考案し杜氏を養成、地元の酒造りに貢献しました。
その初代の気風は現代にも受け継がれ、新しい商品を生み出しているのです。
夏みかんを純米酒で仕込んだ酒蔵リキュール「なつみかん」、ブルーベリーの果汁と純米酒で作り上げた「Ikekame BLUEBERRY LIQUEUR」。
そして、完熟するまで待ってから収穫した梅を日本酒でじっくりと漬け込んだ、やわらかでとろりとした味わいと、果肉の触感が楽しい「とろとろのにごり梅酒」があります。
しかしとびきりユニークな商品は、2007年に日本で池亀酒造が初めて開発した、「ゼリー梅酒」です。
今ではいろいろなメーカーが販売している梅酒ゼリーですが、その先駆けは池亀酒造になります。
梅の砂糖煮をヒントに生み出されたゼリー梅酒は、ぷるぷるの触感と完熟梅の桃のような香りの人気商品です。
池亀酒造では酒蔵の敷地内にある直売所「かめのこ」で、豆腐の粕漬や甘酒ソフトクリームなどのオリジナル商品を販売するほか、おすすめの飲み方や料理との相性などもアドバイスしてくれるので、お近くにお出かけの際は立ち寄られてみてはいかがでしょうか。
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